メタボリックシンドロームの診断基準に含まれるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
メタボリックシンドロームの診断基準には、内臓脂肪蓄積(ウエスト周囲径)に加え、「高トリグリセライド血症(中性脂肪150mg/dL以上)」「低HDL-コレステロール血症(HDL-コレステロール40mg/dL未満)」「高血圧(収縮期130mmHg以上または拡張期85mmHg以上)」「高血糖(空腹時血糖110mg/dL以上)」のうち2つ以上を伴うことが必要です。選択肢1の中性脂肪と選択肢4のHDL-コレステロールは、この脂質代謝異常の項目に含まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。メタボリックシンドロームの診断基準には、高トリグリセライド(中性脂肪)血症が含まれます。具体的には、150mg/dL以上が基準の一つです。選びやすい理由:脂質代謝異常の一部として、中性脂肪は中心的な役割を果たすため、選びやすいです。混同注意:他の脂質マーカー(コレステロール類)と混同することがありますが、それぞれ基準値や診断における役割が異なります。
- 2. 遊離脂肪酸は、メタボリックシンドロームの病態生理に関与していますが、現在の診断基準項目には直接含まれていません。正しくは:診断基準に含まれるのは、中性脂肪やHDL-コレステロール、血糖、血圧、腹囲などです。選びやすい理由:脂肪酸という名称から、脂質代謝と関連が深いと考えられ、選択肢として魅力的です。混同注意:中性脂肪やコレステロールなどの診断基準に含まれる脂質関連項目と混同しやすいです。
- 3. 総コレステロール値は動脈硬化のリスク因子ですが、メタボリックシンドロームの診断基準には直接含まれていません。診断には、HDL-コレステロールと中性脂肪が用いられます。正しくは:診断基準に含まれるのは、中性脂肪やHDL-コレステロール、血糖、血圧、腹囲などです。選びやすい理由:コレステロールは脂質代謝異常の重要なマーカーであるため、選択肢として妥当に見えます。混同注意:HDL-コレステロールやLDL-コレステロールといった特定のコレステロール分画と混同しやすいです。また、高脂血症の診断基準とメタボリックシンドロームの診断基準の違いを理解していないと誤答しやすいです。
- 4. 正解。メタボリックシンドロームの診断基準には、低HDL-コレステロール血症が含まれます。具体的には、40mg/dL未満が基準の一つです。選びやすい理由:脂質代謝異常の一部として、HDL-コレステロールは中性脂肪と並んで重要な役割を果たすため、選びやすいです。混同注意:他のコレステロール分画(LDL-コレステロール、総コレステロール)と混同することがありますが、それぞれ基準値や診断における役割が異なります。
- 5. LDL-コレステロールは動脈硬化のリスク因子ですが、メタボリックシンドロームの診断基準には直接含まれていません。診断には、HDL-コレステロールと中性脂肪が用いられます。正しくは:診断基準に含まれるのは、中性脂肪やHDL-コレステロール、血糖、血圧、腹囲などです。選びやすい理由:「悪玉コレステロール」として広く知られているため、メタボリックシンドロームのような生活習慣病に関連すると考えられやすいです。混同注意:HDL-コレステロールや総コレステロールといった他のコレステロール分画と混同しやすいです。また、高脂血症の診断基準とメタボリックシンドロームの診断基準の違いを理解していないと誤答しやすいです。
国試ポイント
メタボリックシンドロームの診断基準に関する正確な知識が問われています。特に、脂質代謝異常の項目として、総コレステロールやLDL-コレステロールではなく、中性脂肪とHDL-コレステロールが基準に含まれる点を理解しているかが重要です。それぞれの項目と具体的な基準値を覚える必要があります。
混同注意
総コレステロールやLDL-コレステロールは動脈硬化のリスク因子として重要ですが、メタボリックシンドロームの診断基準には含まれません。この違いが混乱の原因となりやすいです。また、高脂血症(脂質異常症)の診断基準と混同する可能性もあります。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出題された場合、腹囲、血糖値、血圧値の具体的な基準値や、診断基準に含まれる項目と含まれない項目の区別(例:尿酸値は含まれない、など)が問われる可能性があります。
関連知識
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積を基盤として、高血糖、高血圧、脂質異常が複合的に発現する病態です。これらの因子が重なることで、動脈硬化性疾患のリスクが著しく上昇します。診断基準は国際的に多少異なりますが、日本では特定健診・特定保健指導の対象判定にも用いられています。