酸性色素はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
エオジンとライト緑は酸性染料に分類されます。酸性染料は、細胞質やコラーゲンなどの塩基性成分(プラスに帯電しているアミノ酸残基など)と結合して染色します。一方、メチレン青、トルイジン青、ヘマトキシリン(ヘマテイン)は塩基性染料であり、核や好塩基性顆粒など、酸性成分(DNAのリン酸基など、マイナスに帯電している)と結合して染色します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。エオジンは、代表的な酸性染料であり、組織学で細胞質やコラーゲン線維などを赤色に染めるために広く用いられます。H-E染色におけるE(エオジン)として有名です。
- 2. 正解。ライト緑(ライトグリーン)は、酸性染料の一つで、結合組織やコラーゲンなどを染めるのに使われます。PAS染色後の対比染色などに用いられることがあります。
- 3. メチレン青は、代表的な塩基性染料です。核や好塩基性顆粒など、酸性の成分を青色に染めます。正しくは:メチレン青は塩基性色素である。選びやすい理由:青という色から漠然と酸性や中性を連想するかもしれませんが、染料の酸性・塩基性は化学構造で決まります。混同注意:リトマス試験紙の色変化と混同する。染料の酸性・塩基性は、染料分子が酸性基を持つか塩基性基を持つかで定義される。
- 4. トルイジン青もメチレン青と同様に塩基性染料です。肥満細胞の顆粒(ヘパリンなど)を異染性(メタクロマジー)に染めることで知られています。正しくは:トルイジン青は塩基性色素である。選びやすい理由:特定の成分を染めることに特化しているため、その特性から酸性か塩基性か判断が難しいと感じるかもしれない。混同注意:同じ青色の染料でも、メチレン青やトルイジン青は塩基性、ライト緑は酸性といった違いがある。
- 5. ヘマトキシリン自体は天然色素ですが、染色に用いる際には媒染剤(アルミニウム塩など)と結合してヘマテインとなり、これが塩基性染料として作用します。核を青紫色に染める代表的な染料です。正しくは:ヘマトキシリンは塩基性色素として作用する(正確にはヘマテインが)。選びやすい理由:H-E染色でエオジンとセットで使われるため、対比的に「酸性」ではないか、あるいは「中性」ではないかと誤解しやすい。混同注意:H-E染色のH(ヘマトキシリン)とE(エオジン)のどちらが酸性でどちらが塩基性か混同しやすい。
国試ポイント
染料の基本的な分類(酸性・塩基性)と、代表的な染料がどちらに属するかを理解しているか。特にH-E染色に用いられるヘマトキシリンとエオジンの性質は重要です。
混同注意
酸性染料と塩基性染料の区別。H-E染色におけるヘマトキシリンとエオジンの性質。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、選択肢に挙げられた染料が酸性か塩基性かを正確に判断できるかを確認する。また、各染料が何を染めるか、代表的な染色法における役割も問われる可能性がある。
関連知識
酸性染料と塩基性染料の原理(色素の荷電と結合する組織成分の荷電)。組織の好酸性・好塩基性。PAS染色、グラム染色、ギムザ染色など、他の染色法で用いられる染料の性質。