Ⅱ型アレルギー反応による疾患はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Goodpasture症候群は、糸球体基底膜に対する自己抗体が産生され、標的細胞表面の抗原と結合し、補体活性化やADCC(抗体依存性細胞傷害)を介して組織障害を引き起こす、細胞傷害性抗体によるII型アレルギー反応の典型例です。他の選択肢はそれぞれI型、III型、IV型アレルギーに分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 気管支喘息は主にI型アレルギー反応(即時型アレルギー)によって引き起こされます。正しくは:気管支喘息はI型アレルギーに分類されます。選びやすい理由:アレルギー性疾患であるため、アレルギーの種類を混同しやすい。混同注意:I型アレルギーと混同しやすい。
- 2. 関節リウマチは主にIV型アレルギー反応(遅延型アレルギー)と自己免疫反応が関与します。正しくは:関節リウマチはIV型アレルギーと自己免疫疾患に分類されます。選びやすい理由:自己免疫疾患であるため、アレルギーの種類を混同しやすい。混同注意:III型またはIV型アレルギーと混同しやすい。
- 3. アレルギー性鼻炎は主にI型アレルギー反応(即時型アレルギー)によって引き起こされます。正しくは:アレルギー性鼻炎はI型アレルギーに分類されます。選びやすい理由:アレルギー性疾患であるため、アレルギーの種類を混同しやすい。混同注意:I型アレルギーと混同しやすい。
- 4. 正解。Goodpasture症候群は、腎臓の糸球体基底膜と肺胞基底膜に対する自己抗体(抗GBM抗体)が産生され、これらの組織に沈着することで細胞傷害を引き起こす、典型的なII型アレルギー反応による疾患です。
- 5. 全身性エリテマトーデスは主にIII型アレルギー反応(免疫複合体型アレルギー)が関与する自己免疫疾患です。様々な自己抗体が産生され、抗原抗体複合体が全身の組織に沈着し炎症を引き起こします。正しくは:全身性エリテマトーデスはIII型アレルギーに分類されます。選びやすい理由:様々な自己抗体が関与するため、アレルギーの種類を混同しやすい。混同注意:II型アレルギーと混同しやすいが、抗原抗体複合体の沈着が主であるためIII型である。
国試ポイント
アレルギーの分類(Gell & Coombs分類)と、それぞれの型に属する代表的な疾患の対応を正確に覚えているかが問われています。特に自己免疫疾患が複数の型にまたがることがあるため、各疾患の主要な病態メカニズムを理解することが重要です。
混同注意
各型のアレルギー反応のメカニズムと、具体的な疾患との対応が混同しやすいです。特に自己免疫疾患は複数の型が関与する場合があるため、典型的な病態を正確に覚える必要があります。例えば、SLEは抗体産生を伴いますが、その病態は主に免疫複合体の沈着によるIII型アレルギーであり、標的細胞に直接結合する抗体によるII型アレルギーとは異なります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず疾患名を見て、それがどのような免疫学的機序で起こるかを判断し、Gell & Coombs分類のどの型に当てはまるかを考えます。特に自己抗体が関わる疾患では、抗体が標的細胞に直接結合するか、免疫複合体を形成するかの違いに注目します。
関連知識
Gell & Coombs分類のI型(即時型、IgE抗体、マスト細胞、例:アナフィラキシー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎)、II型(細胞傷害型、IgG/IgM抗体、標的細胞表面抗原、例:溶血性貧血、Goodpasture症候群、重症筋無力症)、III型(免疫複合体型、IgG/IgM抗体、可溶性抗原、例:SLE、血清病、関節リウマチの一部)、IV型(遅延型、T細胞、例:ツベルクリン反応、接触性皮膚炎、関節リウマチ)を理解する。