後腹膜臓器はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
膵臓は腹膜の背側に位置する、代表的な後腹膜臓器です。特に、発生学的には腹膜内臓器であったものが、成長過程で後腹膜に固定される「二次性後腹膜臓器」に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃は腹膜内臓器です。大網によって腹壁とつながり、腹腔内に位置します。正しくは:胃は腹膜内臓器である。選びやすい理由:上腹部に位置するため、他の臓器との位置関係で迷いやすいかもしれませんが、腹膜に完全に包まれています。混同注意:腹膜内臓器と後腹膜臓器の区別が曖昧な場合に選びやすい。
- 2. 肝臓は腹膜内臓器です。ほとんどが腹膜に覆われていますが、一部(裸野)は覆われていません。全体としては腹腔内に分類されます。正しくは:肝臓は腹膜内臓器である。選びやすい理由:上腹部にあり、一部に腹膜がない部分があるため、後腹膜と誤解する可能性があります。混同注意:腹膜に完全に覆われていない部分があるため、後腹膜臓器と混同しやすい。
- 3. 結腸は、横行結腸とS状結腸は腹膜内臓器、上行結腸と下行結腸は二次性後腹膜臓器に分類されます。単に「結腸」とある場合は、腹膜内臓器と考えるのが一般的です。正しくは:結腸の一部(横行結腸、S状結腸)は腹膜内臓器、一部(上行結腸、下行結腸)は二次性後腹膜臓器である。選びやすい理由:結腸の一部が後腹膜臓器であるため、全体が後腹膜臓器であると誤解しやすい。混同注意:結腸の部位によって腹膜との関係が異なるため、混同しやすい。
- 4. 小腸(十二指腸の一部を除く空腸・回腸)は腹膜内臓器です。腸間膜によって腹壁とつながり、腹腔内に位置します。正しくは:小腸は腹膜内臓器である(十二指腸の一部を除く)。選びやすい理由:腹腔の広範囲を占めるため、漠然と後腹膜と捉えてしまう可能性もあります。混同注意:腹腔内の臓器でありながら、固定が強固でないため、後腹膜臓器と誤解しやすい。
- 5. 正解。膵臓は二次性後腹膜臓器です。発生学的には腹膜内臓器ですが、成長過程で後腹膜に固定されるため、腹膜の背側に位置します。
国試ポイント
後腹膜臓器、腹膜内臓器、二次性後腹膜臓器の分類とその代表例を正確に理解しているかが問われています。特に、発生学的な経緯を伴う二次性後腹膜臓器は出題されやすいポイントです。
混同注意
腹膜内臓器(胃、肝臓、空腸、回腸、脾臓など)、一次性後腹膜臓器(腎臓、副腎、大血管など)、二次性後腹膜臓器(膵臓、十二指腸の一部、上行結腸、下行結腸など)の区別が混乱しやすい。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合は、各臓器が腹膜にどれだけ覆われているか、また発生学的にどのように変化したかを判断基準にする。特に「二次性後腹膜臓器」の代表例は必ず押さえる。
関連知識
腹膜の構造、腹膜腔、後腹膜腔の解剖学的知識。各臓器の発生と位置関係。特に、二次性後腹膜臓器の概念と具体的な臓器の例。