成人のてんかんで最も多いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
成人てんかんにおいて、側頭葉てんかんは最も頻繁に診断されるタイプです。これは主に複雑部分発作として発現し、意識変容や自動症を伴うことが特徴です。扁桃体や海馬を含む側頭葉内側部の病変が原因となることが多いです。
選択肢ごとの解説
- 1. 欠神てんかんは主に小児期に発症し、成人での新規発症や最も多いタイプではありません。正しくは:欠神てんかんは、短時間の意識消失発作を特徴とし、主に小児期にみられます。選びやすい理由:てんかんの一種であるため、知識が曖昧だと選択肢として検討してしまう可能性があります。混同注意:他のてんかん症候群、特に小児期に多いてんかんと混同しやすいです。
- 2. 前頭葉てんかんも成人にみられますが、側頭葉てんかんほど頻繁ではありません。発作は多彩で、運動症状や複雑部分発作を呈することがあります。正しくは:前頭葉てんかんは側頭葉てんかんの次に多く見られますが、成人てんかん全体で最も多いわけではありません。選びやすい理由:部分てんかんの一つであるため、成人てんかんの主要なタイプと誤解されやすいです。混同注意:側頭葉てんかんと同様に部分てんかんであるため、頻度で混同しやすいです。
- 3. 正解。側頭葉てんかんは、複雑部分発作を特徴とし、成人で最も一般的なてんかんの種類です。脳波検査やMRIで異常が検出されることも多く、診断の重要な手掛かりとなります。
- 4. 覚醒時大発作てんかんは全般てんかんの一種であり、通常は思春期から青年期に発症することが多いですが、成人で最も多いタイプではありません。正しくは:覚醒時大発作てんかんは、覚醒時に誘発される全身けいれんを特徴とする全般てんかんで、主に思春期以降に発症します。選びやすい理由:「大発作」という言葉から重症なてんかんを想像し、頻度も高いと誤解する可能性があります。混同注意:全般てんかんと部分てんかんの分類、およびそれぞれの頻度を混同しやすいです。
- 5. ミオクロニーてんかん(特に若年性ミオクロニーてんかん)は思春期に発症することが多い全般てんかんで、成人てんかん全体で最も多いわけではありません。正しくは:ミオクロニーてんかんは、特に若年性ミオクロニーてんかんとして知られ、思春期に発症する全般てんかんの一つで、特徴的なミオクロニー発作を伴います。選びやすい理由:全般てんかんの一種であり、比較的一般的なてんかん症候群であるため、最も多いタイプと誤解されることがあります。混同注意:若年性ミオクロニーてんかんと他のてんかん症候群の疫学を混同しやすいです。
国試ポイント
成人てんかんの疫学と主要なてんかん症候群の分類、特に頻度の高いタイプを問う問題です。各てんかんの主な特徴と発症年齢層も理解しておく必要があります。
混同注意
各てんかんの分類(部分てんかん、全般てんかん)、発症年齢、および相対的な頻度が混同しやすいポイントです。特に小児期に多いタイプと成人期に多いタイプを区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各てんかん症候群の代表的な脳波所見、MRIでの特徴的な病変、あるいは治療薬の選択に関する問題が出題される可能性があります。
関連知識
てんかんの国際分類、部分発作と全般発作の種類、てんかん症候群(例:若年性ミオクロニーてんかん、West症候群、Lennox-Gastaut症候群など)の臨床像、脳波所見、抗てんかん薬の種類と作用機序。