自律神経の節後線維はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられ、どちらも節前線維と節後線維から構成されます。節前線維は神経節でシナプスを形成し、節後線維が標的臓器に到達します。自律神経の節後線維は、原則として細い無髄神経線維であるC線維です。一方、自律神経の節前線維は細い有髄神経線維であるB線維が多くを占めます。
選択肢ごとの解説
- 1. Aα線維は、骨格筋への運動神経終末や、ゴルジ腱器官、筋紡錘(一次終末)からの求心性線維など、主に太い有髄神経線維に分類されます。自律神経の節後線維とは異なります。正しくは:Aα線維は、骨格筋を支配する運動神経や、筋肉・腱からの感覚情報伝達に関わる有髄線維です。選びやすい理由:神経線維の種類として一般的なため、迷う可能性があります。混同注意:自律神経の節前・節後線維の分類と、神経線維の機能分類(Aα, Aβ, Aδ, B, C)が混同されやすいです。
- 2. Aβ線維は、触覚や圧覚、振動覚などを伝える有髄神経線維で、皮膚のメカノレセプターからの中枢への求心性線維です。自律神経の節後線維とは異なります。正しくは:Aβ線維は、皮膚の触覚や圧覚を伝える有髄線維です。選びやすい理由:Aα線維と同様に、神経線維の種類として一般的なため、迷う可能性があります。混同注意:自律神経の節前・節後線維の分類と、神経線維の機能分類(Aα, Aβ, Aδ, B, C)が混同されやすいです。
- 3. Aδ線維は、鋭い痛み(一次痛)や冷覚を伝える比較的細い有髄神経線維です。自律神経の節後線維とは異なります。正しくは:Aδ線維は、鋭い痛みや冷覚を伝える有髄線維です。選びやすい理由:自律神経も痛覚伝達に関わるため、勘違いしやすいかもしれません。混同注意:自律神経の節前・節後線維の分類と、神経線維の機能分類(Aα, Aβ, Aδ, B, C)が混同されやすいです。
- 4. B線維は、自律神経の節前線維に多く見られる細い有髄神経線維です。節後線維は主に無髄のC線維です。正しくは:B線維は、自律神経の節前線維に多く見られる細い有髄神経線維です。選びやすい理由:自律神経に関連する線維であるため、最も迷いやすい選択肢です。節前線維と節後線維の区別が重要です。混同注意:自律神経の「節前線維」と「節後線維」の分類、およびそれぞれの線維タイプ(B線維とC線維)が混同されやすいです。
- 5. 正解。自律神経の節後線維のほとんどは、無髄のC線維です。これらは伝導速度が遅く、持続性の鈍い痛み、温覚、および自律神経の遠心性伝達に関与します。
国試ポイント
この問題は、自律神経系の基本的な構造と、神経線維の分類(A, B, C線維)に関する知識が問われています。特に、自律神経の節前線維がB線維、節後線維がC線維であるという点を正確に理解しているかが重要です。それぞれの線維がどのような伝導速度や形態的特徴を持つかを把握しておく必要があります。
混同注意
自律神経の節前線維(B線維)と節後線維(C線維)が混同されやすい。また、A線維(Aα, Aβ, Aδ)とB, C線維の分類基準(有髄/無髄、伝導速度、太さ)についても整理が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、自律神経の節前線維のタイプ、あるいは各神経線維タイプが伝達する具体的な情報(例:Aβ線維が伝える感覚)が問われる可能性があります。
関連知識
神経線維の分類(A, B, C線維)とそれぞれの特徴(太さ、髄鞘の有無、伝導速度、伝達する情報)、自律神経系の構造(節前・節後線維、神経節、神経伝達物質)、運動神経と感覚神経の線維の種類。