血清に含まれないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
血清は血液が凝固した後に上清として得られる液体部分を指します。血液凝固にはフィブリノゲンが消費され、フィブリンへと変化し血餅を形成するため、血清中にはフィブリノゲンはほとんど含まれません。他の選択肢のアルブミン、γ-グロブリン、ハプトグロビン、トランスフェリンは、凝固反応に関与しないため血清中にも存在します。
選択肢ごとの解説
- 1. アルブミンは血漿中に最も多く存在する主要なタンパク質であり、膠質浸透圧の維持や物質輸送に関与します。血清にも当然含まれます。正しくは:アルブミンは血清に豊富に含まれる主要なタンパク質である。選びやすい理由:血清タンパク質の代表格なので、迷うことは少ないはずです。混同注意:他の血漿タンパク質と混同することはありません。
- 2. γ-グロブリンは主に免疫グロブリン(抗体)で構成され、血漿中の重要なタンパク質です。血清にも含まれます。正しくは:γ-グロブリンは血清に含まれる重要な免疫関連タンパク質である。選びやすい理由:グロブリンは種類が多いですが、γ-グロブリンが血清に含まれることは基本的な知識です。混同注意:α-グロブリンやβ-グロブリンなど、他のグロブリン分画と混同することはありません。
- 3. ハプトグロビンはα2-グロブリンの一種で、遊離ヘモグロビンと結合して腎臓からの排泄を防ぐ血漿タンパク質です。急性期反応物質でもあり、血清にも含まれます。正しくは:ハプトグロビンは血清に含まれる急性期反応物質の一つである。選びやすい理由:聞き慣れない名前かもしれませんが、血清タンパク質として存在します。混同注意:トランスフェリンなど、他の結合タンパク質と混同する可能性があります。
- 4. 正解。フィブリノゲンは血液凝固因子の一つで、血漿中に存在します。血液が凝固する際にフィブリンに変換され、血餅を形成します。血清は血液が凝固した後に上清として分離されるため、凝固によって消費されたフィブリノゲンは通常含まれません。正しくは:フィブリノゲンは血漿に含まれるが、血液凝固の過程で消費されフィブリンとなるため、血清にはほとんど含まれない。選びやすい理由:血漿の主要なタンパク質であるため、血清にもあると勘違いしやすいかもしれません。混同注意:血漿と血清の違い、特に凝固因子の有無について混同しやすいです。
- 5. トランスフェリンはβ-グロブリンの一種で、鉄を輸送する血漿タンパク質です。血清にも含まれます。正しくは:トランスフェリンは血清に含まれる鉄輸送タンパク質である。選びやすい理由:ハプトグロビンと同様、聞き慣れないと感じるかもしれませんが、血清に存在します。混同注意:ハプトグロビンなど、他の結合タンパク質と混同する可能性があります。
国試ポイント
この問題は、血漿と血清の基本的な違い、特に血液凝固因子の有無に関する知識を問うものです。臨床検査技師として、検体の種類(血漿、血清、全血)とその組成の違いを正確に理解していることが重要です。
混同注意
血漿と血清の区別。特に、凝固因子が血漿には含まれるが血清には含まれないという点が最も重要です。
次に同じ論点が出たら
血清で測定できない項目、あるいは血漿でしか測定できない項目は何か。また、抗凝固剤の種類とそれが血漿成分に与える影響について問われる可能性があります。
関連知識
血液凝固の機序、血漿タンパク質の分類と機能、血清・血漿を用いた検査の使い分け。