正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
胎生期においては、骨髄がまだ十分に発達していないため、肝臓や脾臓などで造血機能が担われます。これを髄外造血と呼び、胎生期の正常な生理現象です。
選択肢ごとの解説
- 1. Bリンパ球は骨髄で成熟します。胸腺はTリンパ球の成熟の場です。正しくは:Bリンパ球は骨髄で成熟過程を辿る。選びやすい理由:リンパ球の成熟部位に関する知識が曖昧だと、B細胞とT細胞の成熟部位を混同しやすいです。混同注意:Bリンパ球の成熟部位(骨髄)とTリンパ球の成熟部位(胸腺)。
- 2. 正解。胎生期、特に妊娠初期から中期にかけて、肝臓や脾臓などで髄外造血が行われます。これは正常な生理現象です。
- 3. 免疫グロブリンは形質細胞(Bリンパ球が分化した細胞)によって合成されます。形質細胞はリンパ組織などに存在します。正しくは:免疫グロブリンは形質細胞によって合成される。選びやすい理由:血漿タンパク質の多くが肝臓で合成されるため、免疫グロブリンも肝臓で合成されると誤解しやすいです。混同注意:血漿アルブミンや凝固因子など、肝臓で合成される他の血漿タンパク質。
- 4. エリスロポエチンの主な産生部位は腎臓です。正しくは:エリスロポエチンは腎臓で産生される。選びやすい理由:エリスロポエチンが骨髄での赤血球産生を促進するため、骨髄で産生されると誤解しやすいです。作用部位と産生部位の混同です。混同注意:エリスロポエチンの産生部位(腎臓)と作用部位(骨髄)。
- 5. トロンボポエチンの主な産生部位は肝臓です。正しくは:トロンボポエチンは肝臓で産生される。選びやすい理由:脾臓が血液関連の機能を持つため、ホルモン産生も行うと誤解しやすいです。あるいは、エリスロポエチン(腎臓)と関連付けて覚えようとして、別の臓器と混同しやすいです。混同注意:トロンボポエチンの産生部位(肝臓)と、エリスロポエチンの産生部位(腎臓)。
国試ポイント
造血の場、血球成熟の場、血液関連ホルモン(造血因子)の産生部位、免疫グロブリンの産生細胞といった、血液・免疫系の基本的な知識が問われています。特に、産生部位と作用部位の混同や、正常な生理状態(胎生期)と病態時の混同を狙った選択肢が多く見られます。
混同注意
各血球の成熟部位(B細胞:骨髄、T細胞:胸腺)、造血因子の産生臓器(エリスロポエチン:腎臓、トロンボポエチン:肝臓)、免疫グロブリンの産生細胞(形質細胞)。胎生期の髄外造血と、病的な髄外造血の区別。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、各血球の成熟部位、主要な造血因子の産生臓器、そして胎生期の造血の特徴と成人の病的な造血の違いを正確に理解しているかを確認します。
関連知識
成人における主な造血部位は骨髄であること。肝臓や脾臓での髄外造血が成人にみられる場合は、重度の貧血や骨髄線維症などの病的状態であることが多い。