子宮体癌で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
子宮体癌は、エストロゲンが子宮内膜に作用し、細胞増殖を促すことで発生リスクが高まります。特に、プロゲステロンによる拮抗作用がない状態でエストロゲンが過剰に作用し続けることが問題となります。閉経後の肥満、未産婦、糖尿病、高血圧、エストロゲン単独の長期投与などが主要なリスク因子として知られています。
選択肢ごとの解説
- 1. 子宮体癌のほとんどは腺癌であり、扁平上皮癌は非常に稀です。扁平上皮癌が多いのは子宮頸癌の特徴です。正しくは:子宮体癌のほとんどは腺癌である。選びやすい理由:子宮癌と一括りに考えた場合、子宮頸癌の扁平上皮癌と混同しやすいため。混同注意:子宮体癌と子宮頸癌の組織型
- 2. 子宮体癌の好発年齢は50〜60歳代の閉経前後であり、30歳代は稀です。正しくは:好発年齢は閉経後の50歳代から60歳代である。選びやすい理由:比較的若年で発症することもあるため、全体的な好発年齢を見誤る可能性がある。混同注意:子宮頸癌の好発年齢(比較的若い層にも見られる)
- 3. 子宮体癌の患者数は、食生活の欧米化や高齢化、出産の経験がない女性の増加などの要因により、日本において増加傾向にあります。正しくは:我が国の患者数は増加傾向にある。選びやすい理由:子宮頸癌が減少傾向にあると誤解している場合や、検診の普及により早期発見が増えたと勘違いした場合。混同注意:子宮頸癌の罹患率(HPVワクチン接種により将来的な減少が期待されるが、現状は特定の年齢層で増加傾向もあり複雑)。
- 4. 正解。子宮体癌は、エストロゲンの過剰な刺激が原因の一つとされており、黄体ホルモン(プロゲステロン)による拮抗作用がない状態での長期的なエストロゲン投与は、子宮内膜増殖症を経て子宮体癌のリスクを高めます。正しくは:(正しい記述のため修正不要)選びやすい理由:(正しい選択肢のため該当なし)混同注意:(正しい選択肢のため該当なし)
- 5. ヒトパピローマウイルス(HPV)感染は子宮頸癌の主な原因ですが、子宮体癌とは直接的な関連性はほとんどありません。正しくは:子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)感染に関係する。選びやすい理由:HPVが子宮に関する癌のリスク因子であるという知識から、子宮体癌にも関連があると誤解しやすい。混同注意:子宮頸癌と子宮体癌のリスク因子
国試ポイント
子宮体癌の基本的な病態、リスク因子、好発年齢、組織型、疫学(罹患率の動向)に関する知識が問われています。特に、子宮頸癌との違いを明確に理解しているかが重要です。
混同注意
子宮体癌と子宮頸癌の基本的な特徴(組織型、好発年齢、リスク因子、ウイルス感染との関連、罹患率の動向)が混同されやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、子宮体癌と子宮頸癌のそれぞれの病態、好発年齢、主要なリスク因子(特にホルモン関連とウイルス関連)、そして組織型の違いを比較した問題が出題される可能性があります。また、日本における罹患率の増加傾向とその背景にある社会要因もチェックすべき点です。
関連知識
子宮体癌には、エストロゲン依存性のタイプ(Type I)と非エストロゲン依存性のタイプ(Type II)があり、前者が全体の約8割を占めます。Type Iは比較的予後良好で、高分化型腺癌が多いのが特徴です。また、子宮体癌の予防には、プロゲステロンを併用するホルモン補充療法や、低用量ピル(経口避妊薬)の使用などが有効であるとされています。