運動神経線維はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
神経線維は、その太さ、有髄か無髄か、伝導速度などに基づいて分類されます。Aα線維は最も太い有髄神経線維で、α運動ニューロンの軸索として骨格筋の収縮を直接制御する運動神経線維です。また、筋紡錘からの求心性線維(Ia群線維)としても機能します。他の選択肢は、感覚伝導や自律神経系を主として担う線維です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。Aα線維は、最も太く伝導速度が速い有髄神経線維であり、主に骨格筋を支配する運動神経線維(α運動ニューロンの軸索)として機能します。また、筋紡錘の求心性線維(Ia群線維)としても知られています。
- 2. Aβ線維は、触覚や圧覚などの比較的速い感覚伝導を担う求心性神経線維であり、運動神経線維ではありません。正しくは:Aβ線維は、主に触覚や圧覚を伝達する感覚神経線維です。選びやすい理由:A線維群であるため、運動に関わる可能性を想像しやすいかもしれません。混同注意:Aα線維やAδ線維といった他のA線維群との機能の違い。
- 3. Aδ線維は、速い痛み(一次痛)や冷覚を伝達する求心性神経線維であり、運動神経線維ではありません。正しくは:Aδ線維は、速い痛みや冷覚を伝達する感覚神経線維です。選びやすい理由:A線維群であるため、運動に関わる可能性を想像しやすいかもしれません。混同注意:Aα線維やAβ線維といった他のA線維群との機能の違い。また、C線維が伝える遅い痛みとの違い。
- 4. B線維は、自律神経系の節前線維として知られており、骨格筋を直接支配する運動神経線維ではありません。正しくは:B線維は、自律神経系の節前線維として機能します。選びやすい理由:神経線維の分類の一つであるため、知識が曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:A線維やC線維との機能の違い、特に自律神経系と体性神経系の区別。
- 5. C線維は、無髄神経線維であり、遅い痛み(二次痛)、温覚、触覚、自律神経系の節後線維などを伝達する求心性または自律神経線維であり、骨格筋を支配する運動神経線維ではありません。正しくは:C線維は、遅い痛み、温覚などを伝達する感覚神経線維、および自律神経系の節後線維です。選びやすい理由:神経線維の分類の一つであるため、知識が曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:A線維やB線維との機能の違い、特に痛み伝達におけるAδ線維との違い。
国試ポイント
神経線維の分類(Erlanger-Gasser分類および感覚神経線維の分類)と、それぞれの主な機能(運動、感覚、自律神経)を正確に理解しているかを問う問題です。特にAα線維が運動神経線維であること、他のA線維が感覚を担うこと、B線維・C線維の機能との区別が重要です。
混同注意
神経線維の分類はErlanger-Gasser分類(A, B, C)と感覚神経線維の分類(Ia, Ib, II, III, IV)が併記されることが多く、混同しやすい。特にAα線維がIa群線維の一部としても機能する点が複雑に見えることがある。また、各線維が伝える感覚(触覚、圧覚、痛み、温覚、冷覚)と運動機能の対応を正確に覚えることが求められる。
次に同じ論点が出たら
この問題でAα線維を選べなかった場合、まずErlanger-Gasser分類と感覚神経線維の分類の基本を再確認し、それぞれの線維がどのような情報(運動、感覚の種類、自律神経)を伝達するかを対応付けて覚える必要があります。特に、A線維群の各サブタイプ(α, β, δ)の具体的な機能の違いを理解しているかを確認しましょう。
関連知識
Erlanger-Gasser分類(Aα, Aβ, Aγ, Aδ, B, C線維)の伝導速度、太さ、有髄/無髄の特性。感覚神経線維の分類(Ia, Ib, II, III, IV群)と受容器の種類(筋紡錘、ゴルジ腱器官、皮膚受容器など)との対応。自律神経系の節前・節後線維がどの線維に属するか。