神経伝導検査で、感覚線維機能のみ評価可能なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
腓腹神経は、末梢神経の中でも運動線維を含まず、純粋に感覚線維のみで構成されているため、感覚伝導検査において感覚線維機能のみを特異的に評価するのに適しています。他の選択肢の神経(脛骨神経、尺骨神経、正中神経、橈骨神経)はすべて運動線維と感覚線維の両方を含む混合神経です。
選択肢ごとの解説
- 1. 脛骨神経は運動線維と感覚線維の両方を含む混合神経です。正しくは:脛骨神経は混合神経であり、感覚線維機能のみを評価することはできません。選びやすい理由:下肢の主要な神経であるため、感覚評価の対象と考えやすいかもしれませんが、純粋な感覚神経ではありません。混同注意:感覚神経成分を持つため、感覚評価が可能であるという点で、純粋な感覚神経と混同しやすいです。
- 2. 尺骨神経は運動線維と感覚線維の両方を含む混合神経です。正しくは:尺骨神経は混合神経であり、感覚線維機能のみを評価することはできません。選びやすい理由:上肢の重要な神経であり、特に小指側の感覚を司るため、感覚評価のイメージが強いかもしれませんが、純粋な感覚神経ではありません。混同注意:感覚神経成分を持つため、感覚評価が可能であるという点で、純粋な感覚神経と混同しやすいです。
- 3. 正中神経は運動線維と感覚線維の両方を含む混合神経です。正しくは:正中神経は混合神経であり、感覚線維機能のみを評価することはできません。選びやすい理由:手掌側の主要な感覚を司るため、感覚評価の代表例と考えやすいですが、純粋な感覚神経ではありません。混同注意:手根管症候群などで感覚伝導検査の対象となるため、感覚評価のイメージが強いですが、純粋な感覚神経と混同しやすいです。
- 4. 橈骨神経は運動線維と感覚線維の両方を含む混合神経です。正しくは:橈骨神経は混合神経であり、感覚線維機能のみを評価することはできません。選びやすい理由:前腕や手の甲の感覚を司るため、感覚評価の対象と考えやすいですが、純粋な感覚神経ではありません。混同注意:感覚神経成分を持つため、感覚評価が可能であるという点で、純粋な感覚神経と混同しやすいです。
- 5. 正解。腓腹神経は、膝窩部から下腿後面外側、外果後方を経て足背外側縁に至る純粋な感覚神経です。そのため、神経伝導検査において感覚線維の機能のみを評価するのに適しています。
国試ポイント
神経伝導検査において、純粋な感覚神経と混合神経の区別を理解しているか、特に腓腹神経が純粋な感覚神経であることを知っているかが問われています。
混同注意
感覚伝導検査を行うことのできる混合神経と、純粋な感覚神経の区別。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、他の純粋な感覚神経(例:上腕外側皮神経、外側大腿皮神経など)が選択肢に含まれる可能性があります。また、運動神経伝導検査で純粋な運動神経を問う問題も考えられます。
関連知識
神経伝導検査の種類(運動神経伝導速度検査、感覚神経伝導速度検査)、神経の分類(運動神経、感覚神経、混合神経)、主要な末梢神経の走行と支配。