脳波で1.5〜2.5 Hz鋭徐波複合を認めるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Lennox-Gastaut症候群の診断基準の一つに、脳波上で1.5〜2.5Hzの遅い鋭徐波複合(slow spike and wave complex)が認められることが挙げられます。これは、睡眠時、覚醒時を問わず出現する特徴的な所見です。
選択肢ごとの解説
- 1. 欠神発作では、典型的には3Hzの棘徐波複合が両側対称性に出現します。問題文の1.5〜2.5Hzとは周波数が異なります。正しくは:欠神発作の脳波所見は3Hz棘徐波複合です。選びやすい理由:てんかん疾患に関連する脳波所見であるため、選択肢として魅力的ですが、具体的な周波数が異なります。混同注意:他のてんかん症候群における棘徐波複合の周波数と混同しやすいです。
- 2. West症候群の典型的な脳波所見は、ヒプスアリスミア(高振幅で不規則な多棘徐波)です。問題文にあるような特定の周波数の鋭徐波複合ではありません。正しくは:West症候群の脳波はヒプスアリスミアです。選びやすい理由:乳幼児期に発症する重症てんかん症候群であり、脳波異常が著明なため、選択肢として選びやすいかもしれません。混同注意:レノックス・ガストー症候群と同様に小児期てんかん症候群であり、混同しやすいですが、脳波パターンは異なります。
- 3. 覚醒時大発作てんかんの脳波所見は、主に両側性同期性の多棘徐波複合で、通常はより速い周波数(3〜6Hz程度)を呈することが多いです。問題文の1.5〜2.5Hzとは異なります。正しくは:覚醒時大発作てんかんでは、両側性同期性の多棘徐波複合が認められます。選びやすい理由:てんかんの一種であるため、脳波異常を伴うことは理解できますが、具体的な周波数とパターンが異なります。混同注意:他のてんかん性脳波と混同しやすいです。
- 4. 正解。Lennox-Gastaut症候群(レノックス・ガストー症候群)では、特徴的な脳波所見として、睡眠時と覚醒時の両方で出現する1.5〜2.5Hzの遅い鋭徐波複合(slow spike and wave complex)が認められます。正しくは:この選択肢が正しいです。選びやすい理由:(正答なので特になし)混同注意:(正答なので特になし)
- 5. 若年性ミオクロニーてんかんでは、典型的には4〜6Hzの多棘徐波複合が認められます。問題文の1.5〜2.5Hzとは周波数が異なります。正しくは:若年性ミオクロニーてんかんの脳波は4〜6Hzの多棘徐波複合です。選びやすい理由:てんかん症候群であり、脳波異常を伴うことは共通しますが、具体的な周波数とパターンが異なります。混同注意:他のてんかん症候群の脳波パターン、特に棘徐波複合の周波数と混同しやすいです。
国試ポイント
各てんかん症候群に特徴的な脳波所見(特に周波数とパターン)を正確に識別できるかどうかが問われています。特に、小児てんかん症候群の脳波は頻出です。
混同注意
欠神発作の3Hz棘徐波複合、West症候群のヒプスアリスミア、若年性ミオクロニーてんかんの4〜6Hz多棘徐波複合など、他のてんかん性脳波所見と周波数やパターンを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合は、まず周波数(Hz)に注目し、次に波形パターン(棘徐波複合、鋭徐波複合、多棘徐波など)を確認して、主要なてんかん症候群の診断基準に照らし合わせます。
関連知識
てんかん症候群の分類、各症候群の臨床症状(発作型)、予後についても関連知識として押さえる必要があります。特に、West症候群とLennox-Gastaut症候群は、年齢による移行がある重症てんかん症候群として重要です。