レチノール結合蛋白〈RBP〉と結合するビタミンはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
レチノール結合タンパク質(RBP)は、肝臓で合成され、血中でビタミンAの一種であるレチノールと特異的に結合し、さらにプレアルブミン(トランスサイレチン)と複合体を形成します。この複合体は腎臓でのろ過を防ぎながら、標的組織へビタミンAを効率的に運搬する重要な役割を担っています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。レチノール結合タンパク質(RBP)は、ビタミンAの一種であるレチノールを血液中で輸送するための主要なキャリアタンパク質です。RBPはレチノールと結合し、さらにプレアルブミン(トランスサイレチン)と複合体を形成して、安定的にビタミンAを標的組織へ運びます。
- 2. ビタミンCは水溶性ビタミンであり、RBPとは結合しません。正しくは:ビタミンCは水溶性のため、血液中では主に遊離型で存在します。選びやすい理由:ビタミンAと並列に提示されているため、単なるビタミンに関する知識問題と誤解した場合、曖昧な知識だと選びやすいかもしれません。混同注意:脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの輸送メカニズムの違い。
- 3. ビタミンDは脂溶性ビタミンですが、RBPとは結合しません。正しくは:ビタミンDは、主にビタミンD結合タンパク質(DBP: Vitamin D Binding Protein)によって血液中で輸送されます。選びやすい理由:ビタミンDも脂溶性であるため、何らかのキャリアタンパク質と結合するという共通点から、RBPもその一つと誤解する可能性があります。混同注意:脂溶性ビタミン全般の輸送タンパク質がRBPであるという誤解。
- 4. ビタミンEも脂溶性ビタミンですが、RBPとは結合しません。正しくは:ビタミンEは、主にリポタンパク質(特にLDL)によって血液中で輸送されます。肝臓ではα-トコフェロール転送タンパク質(α-TTP)が関与します。選びやすい理由:ビタミンDと同様に脂溶性ビタミンであるため、同様の混同が生じる可能性があります。混同注意:脂溶性ビタミン全般の輸送タンパク質がRBPであるという誤解。
- 5. ビタミンKも脂溶性ビタミンですが、RBPとは結合しません。正しくは:ビタミンKは、主にリポタンパク質(カイロミクロン、VLDL、LDL、HDL)によって血液中で輸送されます。選びやすい理由:ビタミンD、Eと同様に脂溶性ビタミンであるため、同様の混同が生じる可能性があります。混同注意:脂溶性ビタミン全般の輸送タンパク質がRBPであるという誤解。
国試ポイント
ビタミンとその輸送メカニズムに関する基礎知識が問われています。特に、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンで輸送方法が異なること、そして特定のビタミンには特定の結合タンパク質が存在することを理解しているかが重要です。RBPがビタミンAの輸送に関与することは、頻繁に出題される基本的な知識です。
混同注意
他の脂溶性ビタミンの輸送タンパク質(例えば、ビタミンD結合タンパク質やリポタンパク質)との混同や、RBPがレチノール以外のビタミンも輸送するという誤解が生じやすいです。
次に同じ論点が出たら
次にこの論点が出題される場合、他の脂溶性ビタミン(D, E, K)の主な輸送形式や、水溶性ビタミンの輸送の特徴について問われる可能性があります。例えば、「ビタミンDの主な血中輸送担体はどれか?」や「リポタンパク質によって主に輸送されるビタミンはどれか?」といった形式が考えられます。
関連知識
脂溶性ビタミン(A, D, E, K)は水に溶けにくいため、血中ではキャリアタンパク質やリポタンパク質と結合して輸送されます。一方、水溶性ビタミン(B群, C)は水に溶けやすいため、多くは遊離型で存在するか、一部はアルブミンと結合して輸送されます。RBPの血中濃度は、ビタミンA欠乏症、肝機能障害、腎機能障害などで変動することがあります。プレアルブミン(トランスサイレチン)は、RBPとの結合以外にも甲状腺ホルモンの輸送も担っています。