リポ蛋白の主要な構成成分でないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
リポタンパク質の主要な構成要素は、アポタンパク質、リン脂質、コレステロール(遊離型およびエステル型)、そしてトリグリセリドです。遊離脂肪酸は、アルブミンと結合して運ばれるか、細胞内でエネルギー源として利用されますが、リポタンパク質の安定した構造を形成する主要な構成成分ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. リン脂質はリポタンパク質の表面を覆う主要な構成要素であり、水溶性の環境で安定に存在するのに貢献します。選びやすい理由:リン脂質は細胞膜の主要構成成分であるため、リポタンパク質も脂質でできていることから、構成要素と間違いやすいかもしれません。しかし、リポタンパク質の表面を構成する重要な成分です。混同注意:リポタンパク質の疎水性コア成分(トリグリセリド、コレステロールエステル)と混同することがあるかもしれませんが、リン脂質は両親媒性で表面層を形成します。
- 2. 正解。遊離脂肪酸は、リポタンパク質を構成する成分ではなく、主にアルブミンと結合して血液中を輸送されるか、細胞内でエネルギー源や合成材料として利用されます。リポタンパク質は、主にトリグリセリド、コレステロール、リン脂質、アポタンパク質で構成されます。選びやすい理由:脂肪酸は脂質の一種であるため、リポタンパク質との関連性を感じやすいですが、リポタンパク質の安定した構造の構成要素ではありません。混同注意:トリグリセリド(脂肪酸とグリセロールのエステル)やコレステロールエステル(脂肪酸とコレステロールのエステル)と混同しやすいですが、遊離脂肪酸はそれらと異なり、リポタンパク質構造には直接組み込まれません。
- 3. トリグリセリドは、リポタンパク質、特にカイロミクロンやVLDLの主要な疎水性コア成分です。エネルギー運搬の役割を果たします。選びやすい理由:トリグリセリドはリポタンパク質の中心的な成分の一つなので、誤って「構成成分でない」と判断することはないでしょう。
- 4. 遊離型コレステロール(非エステル型コレステロール)は、リポタンパク質の表面に存在する重要な構成要素で、細胞膜の構成やステロイドホルモンの前駆体として機能します。選びやすい理由:遊離型コレステロールとエステル型コレステロールの違いを理解していないと混乱する可能性がありますが、どちらもリポタンパク質の構成成分です。混同注意:エステル型コレステロール(疎水性コア)と混同しやすいですが、遊離型コレステロールはより親水性が高く表面に位置します。
- 5. エステル型コレステロール(コレステロールエステル)は、リポタンパク質の疎水性コアの主要な構成成分であり、コレステロールの貯蔵および輸送形態です。選びやすい理由:エステル型コレステロールはリポタンパク質の中心的な成分の一つなので、誤って「構成成分でない」と判断することはないでしょう。
国試ポイント
リポタンパク質の基本的な構造と、その主要な構成成分を正確に理解しているかを問う問題です。特に、脂質の種類とその輸送形態の違いを把握しておく必要があります。
混同注意
遊離脂肪酸と、リポタンパク質を構成するトリグリセリドやコレステロールエステルに利用される脂肪酸の概念が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
リポタンパク質の各構成成分の役割や、各リポタンパク質の種類ごとの特徴的な脂質成分を問う問題が出題された場合、正確に判断できるか。
関連知識
リポタンパク質の種類(カイロミクロン、VLDL、LDL、HDL)ごとの主要な構成成分の割合、アポタンパク質の機能、脂質代謝経路。