アミノ酸誘導体ホルモンはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
アドレナリンは、アミノ酸であるチロシンから合成されるカテコールアミンの一種で、アミノ酸誘導体ホルモンに分類されます。レニンは酵素であり、アルドステロンはステロイドホルモン、バソプレッシンとアンギオテンシンはペプチドホルモンです。ホルモンの生化学的分類を理解することが重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. レニンはアミノ酸誘導体ホルモンではなく、腎臓から分泌される酵素です。レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系の一部として、アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシンIに変換する役割があります。正しくは:レニンは酵素であり、ホルモンではありません。血圧調節に関与します。選びやすい理由:ホルモンと似たように体内で作用し、血圧調節に関わるため、ホルモンの一種と誤解しやすいかもしれません。混同注意:レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系に含まれる多くのホルモン(アンギオテンシンII、アルドステロンなど)と混同されることがあります。
- 2. 正解。アドレナリン(エピネフリン)は、アミノ酸であるチロシンから生合成されるカテコールアミンの一種です。副腎髄質から分泌され、交感神経系の活性化に関与するアミノ酸誘導体ホルモンです。
- 3. アルドステロンはコレステロールから合成されるステロイドホルモンであり、アミノ酸誘導体ホルモンではありません。副腎皮質から分泌され、腎臓でのナトリウム再吸収とカリウム排泄を促進して、体液量と血圧を調節します。正しくは:アルドステロンはステロイドホルモンです。選びやすい理由:レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系というホルモン系の名称に含まれるため、ホルモンであることは理解しやすいですが、その生化学的分類を誤解しやすいです。混同注意:カテコールアミンなどのアミノ酸誘導体ホルモンと、ステロイドホルモンの違いを混同しやすいです。
- 4. バソプレッシン(抗利尿ホルモン、ADH)は、9つのアミノ酸から構成されるペプチドホルモンであり、アミノ酸誘導体ホルモンではありません。視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌されます。正しくは:バソプレッシンはペプチドホルモンです。選びやすい理由:アミノ酸が材料になっているという点で、アミノ酸誘導体と誤解されやすいですが、アミノ酸誘導体は単一のアミノ酸が修飾されたものを指します。混同注意:アミノ酸が複数結合したペプチドホルモンと、単一のアミノ酸が修飾されたアミノ酸誘導体ホルモンの区別を混同しやすいです。
- 5. アンギオテンシンは、レニンによってアンギオテンシノーゲンから産生されるペプチドであり、特にアンギオテンシンIIは8つのアミノ酸からなるペプチドホルモンです。アミノ酸誘導体ホルモンではありません。正しくは:アンギオテンシンはペプチドホルモンです。選びやすい理由:レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系というホルモン系の名称に含まれるため、ホルモンであることは理解しやすいですが、その生化学的分類を誤解しやすいです。混同注意:ペプチドホルモンとアミノ酸誘導体ホルモンの違いを混同しやすいです。
国試ポイント
ホルモンの生化学的分類(アミノ酸誘導体、ペプチド/タンパク質、ステロイドなど)に関する基本的な知識を問う問題です。代表的なホルモンがどの分類に属するかを正確に覚えている必要があります。特に、アミノ酸を原料とするものの、単一のアミノ酸が修飾された「アミノ酸誘導体」と、複数のアミノ酸が結合した「ペプチドホルモン」の違いを理解しておくことが重要です。
混同注意
アミノ酸誘導体ホルモンとペプチドホルモン(どちらもアミノ酸が関連するため)の混同。また、ホルモンと酵素(レニンなど)の混同。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、他の代表的なホルモン(甲状腺ホルモン、インスリン、コルチゾール、性ホルモンなど)がどの分類に属するかを確認する問題が出ると予想されます。特にペプチドホルモンとアミノ酸誘導体ホルモンの区別に注意が必要です。
関連知識
ホルモンは化学構造によって主に、アミノ酸誘導体ホルモン(例: アドレナリン、甲状腺ホルモン)、ペプチド/タンパク質ホルモン(例: インスリン、成長ホルモン、バソプレッシン)、ステロイドホルモン(例: コルチゾール、アルドステロン、性ホルモン)に分類されます。それぞれの生合成経路や分泌臓器も合わせて理解しておきましょう。