下垂体後葉から分泌されるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
下垂体後葉から分泌される主要なホルモンはバソプレシン(抗利尿ホルモン、ADH)とオキシトシンです。これらのホルモンは視床下部の神経細胞で産生され、軸索を伝って下垂体後葉に運ばれて貯蔵され、必要に応じて血中に放出されます。一方、選択肢にある他のホルモン(成長ホルモン、プロラクチン、ゴナドトロピン、甲状腺刺激ホルモン)はすべて下垂体前葉から分泌されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 成長ホルモンは、下垂体前葉から分泌されるホルモンです。正しくは:下垂体前葉から分泌されます。選びやすい理由:下垂体から分泌されるホルモンであることは共通しているため、下垂体のどの部位から分泌されるかの区別が曖昧だと誤って選ぶ可能性があります。混同注意:下垂体後葉から分泌されるホルモン(バソプレシン、オキシトシン)と混同しやすいです。
- 2. 正解。バソプレシン(抗利尿ホルモン、ADH)は、視床下部で産生され、下垂体後葉に貯蔵された後に血中に放出されます。
- 3. プロラクチンは、下垂体前葉から分泌されるホルモンです。正しくは:下垂体前葉から分泌されます。選びやすい理由:成長ホルモンと同様に、下垂体から分泌される点で共通するため、前葉か後葉かの区別があいまいだと選択肢となるでしょう。混同注意:下垂体後葉ホルモン(バソプレシン、オキシトシン)と混同しやすいです。
- 4. ゴナドトロピン(卵胞刺激ホルモンFSH、黄体形成ホルモンLH)は、下垂体前葉から分泌されるホルモンです。正しくは:下垂体前葉から分泌されます。選びやすい理由:生殖に関わる重要なホルモンであり、下垂体前葉の他のホルモンと合わせて認識していると、後葉との区別を見落とす可能性があります。混同注意:下垂体後葉ホルモン(バソプレシン、オキシトシン)と混同しやすいです。
- 5. 甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、下垂体前葉から分泌されるホルモンです。正しくは:下垂体前葉から分泌されます。選びやすい理由:甲状腺機能と関連が深く、これも下垂体から分泌されるため、前葉と後葉の区別があいまいだと誤解を招きやすいです。混同注意:下垂体後葉ホルモン(バソプレシン、オキシトシン)と混同しやすいです。
国試ポイント
下垂体前葉と後葉から分泌されるホルモンの種類とそれぞれの機能、および視床下部との関連を正確に理解しているかを問う問題です。特に、下垂体後葉ホルモンが視床下部で産生される点を理解しているかが重要です。
混同注意
下垂体前葉から分泌されるホルモン(成長ホルモン、プロラクチン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン)と、下垂体後葉から分泌されるホルモン(バソプレシン、オキシトシン)を混同しやすいです。特に、後葉ホルモンが視床下部で「産生」され、後葉は「貯蔵・放出」を行うという点が理解されていないと誤解が生じやすいです。
次に同じ論点が出たら
ホルモンの分泌場所だけでなく、各ホルモンの具体的な機能、およびその分泌がどのように調節されているか(例:視床下部-下垂体-標的臓器のフィードバック機構)について理解を深めることが重要です。特に、疾患との関連(例:尿崩症、SIADH)も併せて学習することをお勧めします。
関連知識
下垂体前葉ホルモン:成長ホルモン(GH)、プロラクチン(PRL)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)。下垂体後葉ホルモン:バソプレシン(ADH/AVP)、オキシトシン(OXT)。視床下部との連携:下垂体前葉ホルモンの分泌は視床下部からの放出ホルモン/放出抑制ホルモンによって制御されます。下垂体後葉ホルモンは視床下部の神経細胞で合成され、下垂体後葉に貯蔵・放出されます。バソプレシンの主な作用:腎臓における水の再吸収促進(抗利尿作用)、血管収縮作用。オキシトシンの主な作用:子宮収縮作用、乳汁射出作用。