国勢調査で分かるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
国勢調査は、ある時点における日本の人口の状況(人口静態統計)を把握することを目的としています。具体的には、性別、年齢、産業、職業、世帯構成などが調査されます。選択肢のうち、老年化指数は年齢別人口のデータを用いて算出されるため、国勢調査の結果から把握できる指標です。その他の選択肢は、出生や死亡といった人口の動態(人口動態統計)に関する指標であり、主に人口動態統計調査から把握されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 粗死亡率は死亡数と総人口から計算され、人口動態統計で把握されます。国勢調査は人口の構造を把握することを主目的としています。正しくは:粗死亡率は人口動態統計から把握される。選びやすい理由:人口に関する指標であるため、国勢調査でも得られると誤解しやすい。混同注意:人口静態統計と人口動態統計の違い。
- 2. 平均寿命は生命表に基づいて計算され、死亡状況の変化を反映するものであり、人口動態統計の死亡数を基に算出されます。国勢調査から直接得られる情報ではありません。正しくは:平均寿命は人口動態統計(生命表)から算出される。選びやすい理由:高齢化社会における重要な指標であるため、国勢調査との関連を想起しやすい。混同注意:人口静態統計と人口動態統計の違い。
- 3. 総再生産率は女子が出生する女子数から計算されるもので、出生率に関する指標であり人口動態統計から把握されます。国勢調査は人口の静的な構造を把握するものです。正しくは:総再生産率は人口動態統計から把握される。選びやすい理由:少子化に関する重要な指標であり、国勢調査の項目と関連があるように見える。混同注意:人口静態統計と人口動態統計の違い。
- 4. 正解。老年化指数は(65歳以上人口/0~14歳人口)×100で計算される指標です。国勢調査では、各年齢階級別の人口が把握できるため、このデータを用いて老年化指数を算出することが可能です。
- 5. 合計特殊出生率は、15~49歳の女性の年齢別出生率を合計したものであり、出生に関する動的な指標であり人口動態統計から把握されます。国勢調査は人口の静的な構造を把握するものです。正しくは:合計特殊出生率は人口動態統計から把握される。選びやすい理由:少子化の指標として国勢調査と関連があるように見える。混同注意:人口静態統計と人口動態統計の違い。
国試ポイント
国勢調査(人口静態統計)から把握できる指標と、人口動態統計から把握できる指標の区別が問われています。それぞれの調査の目的と、そこから算出される主要な指標を理解しているかが重要です。
混同注意
人口静態統計(国勢調査)と人口動態統計(人口動態統計調査)で把握される指標が混同されやすい。特に、少子高齢化に関連する指標はどちらの調査とも関連があるように見え、注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、まずその指標が「ある時点の人口の構造(静態)」を表すものか、「期間中の人口の変化(動態)」を表すものかを判断します。
関連知識
人口ピラミッド、年少人口指数、老年人口指数、従属人口指数、生産年齢人口、乳児死亡率、周産期死亡率、出生数、死亡数。