悪性腫瘍細胞の特徴はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
悪性腫瘍細胞は増殖能力が高く、DNA合成が活発であるため、核内のクロマチン量が増加し、核が濃染される(過染性を示す)ことが特徴的です。これは異型性の重要な指標の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 悪性腫瘍細胞の核は、通常、不規則な形や大小不同を示すことが多いです。正しくは:核は不規則な形を示す選びやすい理由:正常細胞は円形の核を持つため、逆の特徴を誤って連想するかもしれません。混同注意:正常細胞の核の形態と混同しやすいです。
- 2. 悪性腫瘍細胞では、活発なタンパク質合成と増殖を反映して、核小体が大きく、数も増え、明瞭になることが多いです。正しくは:核小体が明瞭になる選びやすい理由:細胞の変性など、病理学的な他の状態と混同して、不明瞭になると考えてしまうかもしれません。混同注意:核小体の機能と悪性度との関係を混同しやすいです。
- 3. 細胞質の空胞化は、必ずしも悪性腫瘍細胞の普遍的な特徴ではありません。一部の腺癌など特定の腫瘍では見られますが、全体の特徴とは言えません。正しくは:細胞質の空胞化は普遍的な特徴ではない選びやすい理由:特定の種類の癌(例:印環細胞癌)で特徴的なため、それが悪性腫瘍全体の特徴だと誤解する可能性があります。混同注意:特定の組織型の特徴と悪性腫瘍一般の特徴を混同しやすいです。
- 4. 正解。悪性腫瘍細胞では、遺伝物質であるDNAが活発に複製され、細胞分裂が頻繁に行われるため、核内のクロマチン(染色質)の量が増加し、濃染傾向を示すことが一般的です。
- 5. 悪性腫瘍細胞では、活発な増殖のため核が大きくなり、細胞質が相対的に減少するため、核と細胞質の面積比(N/C比)は上昇することが一般的です。正しくは:核と細胞質の面積比(N/C比)が上昇している選びやすい理由:正常細胞との比率変化を逆向きに捉えてしまうかもしれません。混同注意:正常細胞と悪性細胞の形態学的特徴を混同しやすいです。
国試ポイント
悪性腫瘍細胞の組織学的特徴を正確に理解しているか、特に細胞診や病理診断で重要な核の形態変化について問われています。各特徴がなぜ起こるのかという生理病態学的背景の理解も重要です。
混同注意
各選択肢が悪性腫瘍の他の特徴や、逆に正常細胞の特徴と混同しやすいように作られています。特に核小体の変化やN/C比の変化は、方向性を間違えやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合、悪性腫瘍の細胞学的特徴(核の大小不同、不規則性、クロマチン増量、核小体明瞭化、N/C比上昇)を体系的に思い出し、各選択肢がその特徴に合致するか、あるいは正反対であるかを判断します。
関連知識
異型性、多形性、核小体の肥大、N/C比の上昇、異常核分裂像、クロマチンの増量・不均等分布。