内部精度管理法で管理血清を用いるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
X̄-R管理図法とマルチルール管理図法は、管理血清を繰り返し測定し、その測定値が管理限界内にあるかを評価する内部精度管理法です(公式正答2・5)。項目間チェック法とデルタチェック法は、患者検体の測定値を用いる方法で、管理血清は使いません。
選択肢ごとの解説
- 1. この管理法は通常、測定値の相対的な変動を見るもので、管理血清を直接用いる概念ではありません。正しくは:R/X管理法は管理血清を用いる管理法ではないため、この選択肢は正しくありません。選びやすい理由:管理図法のバリエーションの一つとして名前が似ているため、混乱しやすいかもしれません。混同注意:X-R管理図法やその他の管理図法と混同されやすいです。
- 2. 正解。X̄-R管理図法は、管理血清を繰り返し測定し、その平均値(X̄管理図)と範囲(R管理図)をプロットして測定系の精度を評価する内部精度管理法です。
- 3. 項目間チェック法は、同じ患者検体に対して測定された異なる検査項目間の相関関係や比率を評価することで、測定の妥当性を確認する方法です。管理血清は使用しません。正しくは:項目間チェック法は、患者データ間の論理的関係を利用するもので、管理血清は用いません。選びやすい理由:臨床検査の精度管理の一部であるため、選択肢として間違いではないように感じられるかもしれません。混同注意:他の内部精度管理法と混同されやすいですが、患者検体を用いる点が異なります。
- 4. デルタチェック法は、同一患者の過去の測定値と現在の測定値を比較し、その変動が許容範囲内にあるかを確認する方法です。管理血清は用いず、患者自身のデータを使います。正しくは:デルタチェック法は、患者の時系列データを利用するもので、管理血清は用いません。選びやすい理由:これも患者データを用いた内部精度管理の一種であるため、混同しやすいです。混同注意:項目間チェック法と同様に、患者データを用いる精度管理法と混同されやすいです。
- 5. 正解。マルチルール管理図法(例:Westgard多項目管理図)は、X-R管理図法などの基本となる管理図に複数のルール(警告・管理限界逸脱など)を適用し、より高感度に測定系の異常を検出する内部精度管理法です。管理血清の測定値がこれらのルールに照らして評価されます。
国試ポイント
内部精度管理法の種類と、それぞれの方法で何が(どの検体やデータが)用いられるかを正確に理解しているかが問われています。特に、管理血清を用いる管理図法と、患者データを用いる方法の違いを明確に区別できることが重要です。
混同注意
管理図法(管理血清を使用)と、患者データを用いる精度管理法(項目間チェック、デルタチェック)が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合、各精度管理法の目的、使用する検体の種類(管理血清か患者検体か)、評価の指標(平均値、範囲、項目間比率、時系列データなど)に注目して判断します。
関連知識
内部精度管理、外部精度管理、精度管理の種類、管理図(X管理図、R管理図)、Westgardルール、項目間チェック、デルタチェック、日差変動、室内変動。