実効線量を表す単位はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
実効線量は、放射線が人体に与える確率的影響(がんや遺伝的影響)のリスクを評価するための単位であり、Sv(シーベルト)で表されます。これは吸収線量Gyに放射線種や臓器・組織の感受性を考慮した係数を乗じて算出される量です。
選択肢ごとの解説
- 1. Bqは放射能(放射性物質が1秒間に崩壊する原子数)の単位です。正しくは:Bqは放射能の単位であり、実効線量とは異なります。選びやすい理由:放射線に関連する単位なので選択肢に入りやすいですが、物理的な量を測定するものです。混同注意:Gy(吸収線量)やSv(実効線量)と混同することがあります。
- 2. C/kgは空気中のX線やγ線による照射線量(電離作用)の単位です。正しくは:C/kgは照射線量の単位であり、実効線量とは異なります。選びやすい理由:放射線量の測定に関わる単位なので、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:吸収線量(Gy)や実効線量(Sv)と混同することがあります。
- 3. eVはエネルギーの単位であり、特に原子や分子レベルでのエネルギーを表す際に用いられます。正しくは:eVはエネルギーの単位であり、実効線量とは異なります。選びやすい理由:放射線のエネルギーに関連する言葉なので、誤って選ぶ可能性があります。混同注意:線量当量(Sv)や吸収線量(Gy)と混同することはありませんが、放射線の物理的性質を示す単位として考えがちです。
- 4. Gyは吸収線量(物質が吸収した放射線のエネルギー量)の単位です。正しくは:Gyは吸収線量の単位であり、実効線量とは異なります。選びやすい理由:放射線が体に与える影響を示す単位として最も一般的に知られているため、実効線量と誤解しやすいです。混同注意:Sv(実効線量)と混同しやすいです。Gyは組織が受けた物理的なエネルギー量を示すのに対し、Svはそれに放射線の種類や組織の感受性を考慮した生物学的影響を示します。
- 5. 正解。Sv(シーベルト)は、放射線が人体に与える影響の度合いを表す実効線量の単位です。これは、吸収線量(Gy)に放射線荷重係数と組織荷重係数を乗じることで算出され、生物学的影響を考慮しています。
国試ポイント
放射線に関する基本的な単位とその定義、特にGy(吸収線量)とSv(実効線量)の違いについて正確に理解しているかを問う問題です。各単位が何を測定しているのかを区別できることが重要です。
混同注意
Gy(吸収線量)とSv(実効線量)は特に混同しやすいです。Gyは物理的なエネルギー吸収量、Svは生物学的影響度合いという違いがあります。Bq(放射能)やC/kg(照射線量)も放射線関連単位として選択肢に提示され、知識の有無を試されます。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、それぞれの放射線量の単位が何を指し、どのような計算に基づいて導かれるのか、またどの場面で利用されるのか(例:医療被ばく、職業被ばく限度)を問う問題に注意が必要です。
関連知識
放射線量には、Bq(放射能)、C/kg(照射線量)、Gy(吸収線量)、Sv(等価線量、実効線量)などがあり、それぞれ定義と適用範囲が異なります。実効線量は、様々な種類の放射線や被ばくした身体部位による影響の違いを考慮して、全身の平均的なリスクを評価するために用いられます。