圧迫萎縮を示すのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
水腎症は尿路の閉塞により腎盂・腎杯内に尿が貯留し、その内圧が上昇して腎実質を機械的に圧迫し続けることで、腎臓の実質が薄くなる状態(菲薄化)を引き起こします。これは典型的な圧迫萎縮の病態です。
選択肢ごとの解説
- 1. 閉経後骨粗鬆症は、エストロゲンの欠乏によって骨吸収が骨形成を上回ることで生じる萎縮です。圧迫が直接の原因ではありません。正しくは:ホルモン欠乏性萎縮選びやすい理由:骨がもろくなるため、圧迫されやすいと誤解するかもしれない。混同注意:加齢性萎縮や内分泌性萎縮と混同しやすい。
- 2. 胸腺の萎縮は、加齢に伴う生理的なものであり、胸腺がその機能を終えることによる生体プログラムの一環です。圧迫が原因ではありません。正しくは:生理的萎縮(加齢性萎縮)選びやすい理由:成長とともに不要になる臓器の萎縮という点が、何らかの外的要因と結びつけて考えられがち。混同注意:加齢性萎縮や生理的萎縮と混同しやすい。
- 3. 長期臥床による骨格筋萎縮は、筋肉の使用頻度低下、すなわち不使用による萎縮です。圧迫が直接の原因ではありません。正しくは:不使用性萎otic選びやすい理由:「圧迫」という言葉から、寝たきりによる身体への負荷と関連付けて考えやすい。混同注意:不使用性萎縮や神経障害性萎縮と混同しやすい。
- 4. 正解。水腎症は、尿路が閉塞し、腎盂や腎杯に尿が滞留することで内圧が上昇し、その圧力が腎実質を圧迫し続けることで生じる萎縮です。これは典型的な圧迫萎縮の例です。選びやすい理由:選択肢の文言が直接的に「圧迫」と述べていないため、見落としがちかもしれない。混同注意:炎症性萎縮や虚血性萎縮と混同しやすい。
- 5. 末期がんにおける脂肪組織の萎縮(悪液質)は、全身性の栄養不良、代謝異常、サイトカインの影響など多因子によって引き起こされる消耗性萎縮です。圧迫が原因ではありません。正しくは:消耗性萎縮(栄養不良性萎縮)選びやすい理由:全身の組織が痩せることから、何らかの外的要因と結びつけやすい。混同注意:栄養不良性萎縮や悪液質と混同しやすい。
国試ポイント
萎縮の種類(不使用性、神経障害性、内分泌性、圧迫性、虚血性、消耗性、生理的など)とその代表的な疾患例を正確に理解しているかが問われています。特に、圧迫萎縮の概念と具体例を区別できるかが重要です。
混同注意
萎縮には様々な原因があり、それぞれの病態生理を混同しないように注意が必要です。例えば、不使用性萎縮(長期臥床による筋萎縮)と圧迫萎縮(水腎症)の違いなど。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、まず各選択肢の萎縮がどのような機序で生じているかを正確に判断し、キーワード(例:ホルモン欠乏、不使用、加齢、栄養不良、物理的圧迫など)と疾患例を結びつける能力が求められます。
関連知識
萎縮には、生理的萎縮(加齢性胸腺萎縮、閉経後の卵巣萎縮)、病理的萎縮(不使用性萎縮、神経障害性萎縮、虚血性萎縮、内分泌性萎縮、圧迫性萎縮、消耗性萎縮など)があります。それぞれの定義と具体例を対比して覚えることが効果的です。