中心前回にあるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
中心前回は、大脳皮質の重要な領域の一つであり、一次運動野として随意運動の指令を発する役割を担っています。ここから脊髄を下行する神経路を通じて、体の各部位の筋肉運動が制御されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。中心前回は、大脳皮質における一次運動野(運動領)が存在する領域であり、随意運動の計画と実行に深く関与しています。
- 2. 体性感覚野(感覚領)は、中心後回に位置しており、触覚、圧覚、痛覚、温覚などの体性感覚情報を受け取ります。正しくは:体性感覚野は中心後回に存在します。選びやすい理由:中心前回と中心後回は解剖学的に隣接しており、機能も密接に関連しているため、混同しやすいです。混同注意:中心前回(運動野)と中心後回(体性感覚野)。
- 3. 嗅覚野は、主に側頭葉の内側部に位置しており、嗅覚情報の処理を行います。中心前回とは解剖学的に離れた領域です。正しくは:嗅覚野は側頭葉の内側に存在します。選びやすい理由:大脳皮質の様々な機能局在に関する知識が不確かな場合に、他の領域と混同する可能性があります。混同注意:他の特殊感覚野(視覚野、聴覚野など)や、これらが位置する葉(後頭葉、側頭葉など)との混同。
- 4. 視覚野は、主に後頭葉に位置しており、視覚情報の処理を行います。中心前回とは異なる大脳葉にあります。正しくは:視覚野は後頭葉に存在します。選びやすい理由:大脳皮質の各葉にどのような機能が局在するか、全体的な理解が不足していると誤りやすいです。混同注意:他の特殊感覚野や、それらが位置する葉(側頭葉の聴覚野、頭頂葉の体性感覚野など)との混同。
- 5. 連合野は、特定の感覚情報処理や運動制御に特化せず、複数の感覚情報を統合したり、高次認知機能(思考、記憶、学習など)を担う広範な領域の総称です。中心前回そのものが連合野というわけではありません。中心前回は一次運動野という特定の機能局在を持つ領域です。正しくは:連合野は特定の場所を指す名称ではなく、複数の大脳皮質領域に広く分布し、高次機能に関与します。選びやすい理由:連合野という言葉が広範な機能を示唆するため、特定の局在を問う問題において、包括的な概念と混同して選択してしまう可能性があります。また、運動野自体も高次機能(計画など)と関連するため、部分的に正しく感じられるかもしれません。混同注意:特定の機能が局在する一次感覚野や一次運動野と、高次機能を担う連合野の区別。
国試ポイント
この問題は、大脳皮質における機能局在、特に中心前回と中心後回の基本的な解剖学的・生理学的知識を問うものです。国家試験では、主要な大脳皮質領域(前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉など)の機能や、それに含まれる一次感覚野・運動野・連合野の概念が頻繁に出題されます。
混同注意
中心前回(運動野)と中心後回(体性感覚野)は、解剖学的に隣接し、名称も似ているため特に混同しやすいです。また、広義の「感覚領」や「連合領」といった表現が、特定の機能局在を指す一次感覚野や運動野と混同されることがあります。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、まず『どの脳部位(大脳葉や特定の回)が問われているか』を正確に把握し、次に『その部位の主要な機能』を想起します。特に、隣接する部位や機能が類似・対比される部位(例:中心前回と中心後回)の区別が重要です。
関連知識
前頭葉(高次機能、運動)、頭頂葉(体性感覚、空間認識)、側頭葉(聴覚、記憶、言語)、後頭葉(視覚)の主要な機能局在。ブローカ野(運動性失語)、ウェルニッケ野(感覚性失語)の位置と機能。大脳皮質の細胞構築(ブロードマンの脳地図)。