血糖コントロールの指標について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
HbA1cは赤血球中のヘモグロビンが糖化されたものであり、赤血球の寿命に依存する。溶血性疾患では赤血球の寿命が短縮するため、ヘモグロビンが糖化される期間が短くなり、見かけ上HbA1cは低値となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。HbA1cは赤血球の寿命が短縮する溶血性疾患や出血などにより、ヘモグロビンの糖化される期間が短くなるため、見かけ上低値となる。選びやすい理由:正しい知識であるため、選択されやすい。混同注意:赤血球造血不全による貧血など、他の貧血の種類との影響の違い。
- 2. HbA1cが反映するのは過去1〜2ヶ月(約60日)の平均血糖値である。正しくは:HbA1cは過去約1〜2ヶ月の平均血糖値を反映する。選びやすい理由:血糖コントロールの指標であることは正しいが、反映期間が誤っている。グリコアルブミンの反映期間と混同しやすい。混同注意:グリコアルブミン(過去2週間)や1,5-AG(過去数日〜1週間)の反映期間。
- 3. グリコアルブミンが反映するのは過去約2週間(約14日)の平均血糖値である。正しくは:グリコアルブミンは過去約2週間の平均血糖値を反映する。選びやすい理由:血糖コントロールの指標であることは正しいが、反映期間が誤っている。HbA1cの反映期間と混同しやすい。混同注意:HbA1c(過去1〜2ヶ月)の反映期間。
- 4. 1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は、尿中にブドウ糖が排出される(尿糖が陽性になる)と腎臓からの再吸収が抑制されるため、血糖値が高く尿糖が出ている状態で低値になる。腎性糖尿では、血糖値が正常範囲内でも尿糖が排出されるため、1,5-AGは低値となる。正しくは:1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は腎性糖尿で低値になる。選びやすい理由:糖尿病の指標であることは認識されているが、高値か低値か、あるいは他の指標との影響の違いで誤解されやすい。混同注意:血糖値高値と1,5-AGが「高値」になるという単純な誤解。
- 5. 1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は過去数日〜1週間程度の血糖変動を反映する。正しくは:1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は過去数日〜1週間程度の平均血糖値を反映する。選びやすい理由:血糖コントロールの指標であることは正しいが、反映期間が誤っている。他の指標の反映期間と混同しやすい。混同注意:HbA1cやグリコアルブミンの反映期間。
国試ポイント
血糖コントロールの各指標(HbA1c、グリコアルブミン、1,5-AG)が反映する期間、それぞれの特徴、および異常をきたす疾患を覚える。
混同注意
各指標が反映する期間(週、月)、疾患による影響(高値、低値)を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
血糖コントロール指標の選択問題が出た場合、各指標が反映する期間、赤血球寿命や腎機能の影響を受けるか否か、高値になる病態と低値になる病態を区別して判断する。
関連知識
HbA1cは過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映し、赤血球寿命の影響を受ける。グリコアルブミンは血清タンパク質の糖化であり、赤血球寿命の影響を受けず、過去2週間程度の血糖値を反映する。1,5-AGは尿糖排泄に影響を受ける指標で、過去数日~1週間程度の血糖変動を反映する。