電気味覚検査の対象となる鼓索神経を分岐する脳神経はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
顔面神経(第VII脳神経)は、顔面表情筋の運動を司るほか、舌の前方2/3の味覚を伝える鼓索神経(Chorda tympani)を分岐します。この鼓索神経は電気味覚検査の主要な対象となります。他の選択肢の脳神経は、味覚の一部に関わるものもありますが、鼓索神経の分岐元ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 三叉神経は顔面の感覚と咀嚼筋の運動を司る神経であり、味覚や鼓索神経の支配には関与しません。正しくは:鼓索神経は顔面神経の枝です。選びやすい理由:顔面の感覚に関わるため、味覚と混同する可能性があります。混同注意:顔面神経の感覚枝(顔面の皮膚感覚)や咀嚼運動の神経と混同しやすいです。
- 2. 正解。顔面神経(第VII脳神経)は、顔面表情筋の運動だけでなく、舌の前方2/3の味覚を伝える鼓索神経を分岐しています。鼓索神経は電気味覚検査の対象となります。
- 3. 舌咽神経(第IX脳神経)は、舌の後方1/3の味覚を司りますが、鼓索神経とは直接関係ありません。正しくは:鼓索神経は顔面神経の枝です。選びやすい理由:味覚に関わるため、鼓索神経と混同しやすいですが、支配領域が異なります。混同注意:顔面神経(舌前2/3)と舌咽神経(舌後1/3)の味覚支配領域を混同しやすいです。
- 4. 迷走神経(第X脳神経)は、主に内臓の感覚と運動、咽頭・喉頭の運動・感覚に関与しますが、鼓索神経とは関係ありません。正しくは:鼓索神経は顔面神経の枝です。選びやすい理由:嚥下や発声など、他の口腔・咽頭領域の機能に関わるため、誤って選択する可能性があります。混同注意:他の脳神経、特に舌咽神経や舌下神経との機能範囲を混同しやすいです。
- 5. 舌下神経(第XII脳神経)は、舌の運動を司る神経であり、味覚や鼓索神経の支配には関与しません。正しくは:鼓索神経は顔面神経の枝です。選びやすい理由:舌の機能に関わるため、味覚神経と混同しやすいです。混同注意:舌の運動機能(舌下神経)と味覚機能(顔面神経、舌咽神経)を混同しやすいです。
国試ポイント
脳神経の名称と主要な機能(特に顔面神経の運動・感覚機能、味覚に関わる神経の支配領域)を正確に理解しているかが問われます。鼓索神経が顔面神経の枝であること、そして味覚の伝達に関わる点がポイントです。
混同注意
顔面神経(VII)、舌咽神経(IX)、迷走神経(X)の味覚や咽頭・舌の感覚、運動支配領域。特に舌の味覚支配は顔面神経(前2/3)と舌咽神経(後1/3)で分かれる点を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず電気味覚検査の対象が「味覚」であること、特に「舌前2/3」であることを思い出し、その支配神経である顔面神経を特定できるかを確認する。各脳神経の主要な機能と、特に感覚(味覚、一般感覚)と運動の区別を明確にできるか。
関連知識
顔面神経麻痺の症状(顔面筋麻痺、味覚障害など)、舌の味蕾の分布と味覚伝達経路(顔面神経→鼓索神経、舌咽神経、迷走神経の一部)、脳神経の番号と名称、主な機能。