転移酵素はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
ALT (アラニンアミノトランスフェラーゼ)はアミノ基転移酵素、CK (クレアチンキナーゼ)はリン酸基転移酵素であり、これらは酵素の国際分類において転移酵素(トランスフェラーゼ)に該当します。ChE (コリンエステラーゼ)とLIP (リパーゼ)は加水分解酵素(ヒドロラーゼ)、LD (乳酸脱水素酵素)は酸化還元酵素(オキシドレダクターゼ)に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ALTはアミノ基を転移させる酵素であり、転移酵素(トランスフェラーゼ)に分類されます。特に肝機能の指標として重要です。
- 2. ChEはエステル結合を加水分解する酵素であり、加水分解酵素(ヒドロラーゼ)に分類されます。正しくは:ChEは加水分解酵素(ヒドロラーゼ)に分類されます。選びやすい理由:一般的な酵素検査項目なので、転移酵素と混同しやすいかもしれません。混同注意:他の主要な酵素群(オキシドレダクターゼ、リアーゼ、イソメラーゼ、リガーゼ)との分類。
- 3. 正解。CKはリン酸基を転移させる酵素(ATPからクレアチンへ)であり、転移酵素(トランスフェラーゼ)に分類されます。特に骨格筋や心筋の損傷の指標として用いられます。
- 4. LDは水素を転移させる酵素であり、酸化還元酵素(オキシドレダクターゼ)に分類されます。正しくは:LDは酸化還元酵素(オキシドレダクターゼ)に分類されます。選びやすい理由:LDも一般的な酵素検査項目であり、酵素の名称に『脱水素酵素』とあるため、転移酵素と混同しやすい可能性があります。混同注意:酸化還元酵素(デヒドロゲナーゼ)との混同。
- 5. LIPは脂質を加水分解する酵素であり、加水分解酵素(ヒドロラーゼ)に分類されます。正しくは:LIPは加水分解酵素(ヒドロラーゼ)に分類されます。選びやすい理由:LIPも消化器系の重要な酵素であり、一般的な検査項目であるため、他の酵素分類と混同しやすいかもしれません。混同注意:加水分解酵素(エステラーゼ)との混同。
国試ポイント
臨床検査で頻繁に測定される主要な酵素が、酵素の国際分類(EC分類)のどのグループに属するかを理解しているか問う問題です。特に転移酵素、酸化還元酵素、加水分解酵素の区別が重要です。
混同注意
各酵素の働きを具体的に理解していないと、名称だけでは分類を誤りやすい。特に『トランスフェラーゼ』という言葉がない酵素(例:キナーゼ)が転移酵素に分類されること、また『デヒドロゲナーゼ』が酸化還元酵素であることなど。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、各酵素の反応形式(酸化還元、転移、加水分解など)と、その代表的な酵素名を正確に判別できるかを確認します。
関連知識
酵素のEC分類(国際生化学・分子生物学連合酵素委員会分類)の6つの主要グループ(酸化還元酵素、転移酵素、加水分解酵素、脱離酵素、異性化酵素、合成酵素)と、それぞれの代表的な酵素名を結びつけて覚える必要があります。特に臨床検査で用いられる酵素については、その分類と役割を正確に理解しておくことが求められます。