推算糸球体濾過量〈eGFR〉の推算に必要な項目はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番
解説
eGFR(推算糸球体濾過量)は、血清クレアチニン値、年齢、性別を主要な因子として計算されます。特に日本では日本人のデータに基づいた係数が用いられた計算式が推奨されています。これらの因子は、個人のクレアチニン産生量や腎機能の加齢による変化を考慮するために不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. eGFRの計算式には身長の項目は含まれていません。正しくは:eGFRの計算には身長は用いられません。選びやすい理由:体表面積の計算に身長が使われるため、関係があるように思えるかもしれませんが、eGFRの主要な計算式(例:MDRD式、CKD-EPI式)では直接身長は使用されません。混同注意:他の腎機能評価指標や体表面積を用いる計算式と混同する可能性があります。
- 2. 正解。女性は男性に比べてクレアチニン産生量が少ない傾向があるため、性別はeGFRの推算式において補正因子として用いられます。これにより、より正確な腎機能の評価が可能になります。選びやすい理由:性差が考慮されることを知らないと選ばない可能性があります。
- 3. eGFRの計算式には体重の項目は含まれていません。正しくは:eGFRの計算には体重は用いられません。選びやすい理由:体表面積や薬物投与量の計算に体重が使われることが多いため、関係があるように思えるかもしれませんが、eGFRの主要な計算式では直接体重は使用されません。混同注意:他の計算式(例:Cockcroft-Gault式など、体重を考慮するものもある)や、薬物動態評価と混同する可能性があります。
- 4. 正解。腎機能は加齢とともに自然に低下する傾向があるため、年齢はeGFRの推算式において重要な補正因子として用いられます。若年者と高齢者で同じ血清クレアチニン値であっても、eGFRは異なる値を示します。選びやすい理由:加齢による腎機能低下の知識がないと選ばない可能性があります。
- 5. 腹囲は内臓脂肪の指標であり、eGFRの計算には直接関係ありません。正しくは:eGFRの計算には腹囲は用いられません。選びやすい理由:メタボリックシンドロームの診断基準の一つであるため、健康指標として重要に見えるかもしれませんが、eGFRの計算式とは直接関連がありません。混同注意:メタボリックシンドロームや肥満関連の指標と混同する可能性があります。
国試ポイント
推算糸球体濾過量(eGFR)の計算に必要な基本項目を問う問題です。臨床検査技師として、腎機能評価の最も基本的な指標であるeGFRの算出に必要な因子を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
eGFRの計算式は、使用される地域や時期によって若干異なるバリエーションがあるため、混乱する可能性があります。また、Cockcroft-Gault式のように体重を考慮するものもあるため、それらと混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合は、eGFRの計算に用いられる検査項目(血清クレアチニンやシスタチンC)や、他の腎機能評価指標(クレアチニンクリアランス、血清シスタチンCを用いたeGFR)について問われる可能性があります。
関連知識
eGFRの計算式(例:MDRD研究式、CKD-EPI式、日本腎臓学会推奨の日本人向け計算式)を具体的に学習しておくこと。血清クレアチニン値の意義、クレアチニンクリアランスとの違い、慢性腎臓病(CKD)の診断基準についても理解が必要です。