単毛菌はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)とコレラ菌(Vibrio cholerae)は、いずれも細胞の一端に1本の鞭毛を持つ単毛性の細菌として知られています。
選択肢ごとの解説
- 1. Burkholderia cepaciaは周毛性または極毛性(複数)を示すことがあります。単毛性ではありません。正しくは:Burkholderia cepaciaは周毛性または極毛性です。選びやすい理由:グラム陰性桿菌であるため、鞭毛を持つ菌種は多いという漠然とした知識から選んでしまう可能性があります。混同注意:Pseudomonas属など、他の極毛性のグラム陰性桿菌と混同しやすいです。
- 2. Campylobacter jejuniは両端に1本ずつ鞭毛を持つ両端単毛性または両端叢毛性を示します。厳密な意味での単毛性(一端に1本)ではありません。正しくは:Campylobacter jejuniは両端単毛性または両端叢毛性です。選びやすい理由:極毛性の細菌であるため、単毛性という言葉の定義を曖昧に捉えていると選択してしまう可能性があります。混同注意:単毛性と両端単毛性の区別が曖昧だと混同しやすいです。
- 3. Klebsiella pneumoniaeは一般的に鞭毛を持たず、運動性がない菌種です。単毛性ではありません。正しくは:Klebsiella pneumoniaeは通常、鞭毛を持たず運動性がない菌種です。選びやすい理由:腸内細菌科に属する他の運動性のある菌と混同しやすいため、注意が必要です。混同注意:Escherichia coliなど、周毛性の腸内細菌科の菌と混同しやすいです。
- 4. 正解。Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)は、細胞の一端に1本の鞭毛を持つ単毛性の代表的な菌種です。
- 5. 正解。Vibrio cholerae(コレラ菌)は、細胞の一端に1本の鞭毛を持つ単毛性の代表的な菌種です。
国試ポイント
細菌の鞭毛の形態(単毛性、両端単毛性、叢毛性、周毛性など)と、その代表的な菌種の組み合わせを問う問題です。特に、主要な病原菌については鞭毛の有無や形態を正確に理解しておく必要があります。
混同注意
単毛性と両端単毛性、叢毛性、周毛性といった異なる鞭毛形態の定義が曖昧だと誤りやすいです。また、グラム陰性桿菌全般が鞭毛を持つという漠然とした知識では、運動性のない菌種や特定の形態を持つ菌種を区別できません。
次に同じ論点が出たら
次に類似の論点が出題された場合は、単毛性だけでなく、両端叢毛性(例:Spirillum)、周毛性(例:Escherichia coli、Salmonella typhi)、叢毛性(例:Helicobacter pylori)の代表菌も正確に覚えているかを確認する。
関連知識
鞭毛の機能(運動性)、抗原性(H抗原)、病原性との関連性。鞭毛の観察方法(グラム染色では見えない、特殊染色が必要)。