ビリルビンの極大吸収波長[nm]はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ビリルビンは黄色色素であり、その色調は青色の光を吸収することに由来します。具体的には、約450 nmの波長に吸収極大を持ちます。この特性は、分光光度計を用いたビリルビン測定の原理となっています。
選択肢ごとの解説
- 1. 260 nmは主に核酸(DNA, RNA)の吸収極大波長であり、ビリルビンの吸収波長ではありません。正しくは:ビリルビンの吸収極大波長は450 nm付近です。選びやすい理由:生体分子の吸収波長としてよく聞く数値のため、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:核酸の吸収極大波長と混同しやすいです。
- 2. 340 nmは、NADHやNADPHが光を吸収する極大波長として酵素活性測定などで利用されますが、ビリルビンの吸収極大波長ではありません。正しくは:ビリルビンの吸収極大波長は450 nm付近です。選びやすい理由:生化学検査で頻繁に用いられる波長であるため、知識の関連付けから選んでしまう可能性があります。混同注意:NADH/NADPHの吸収極大波長と混同しやすいです。
- 3. 正解。ビリルビンは黄色の色素であり、可視光線の青い部分(約450 nm)を最も強く吸収します。この吸収特性が、ビリルビンの定量検査に利用されます。
- 4. 540 nmは主にヘモグロビンの吸収極大波長の一つ(オキシヘモグロビンなど)であり、ビリルビンの吸収極大波長ではありません。この波長はヘモグロビン濃度の測定などに使われます。正しくは:ビリルビンの吸収極大波長は450 nm付近です。選びやすい理由:血液成分の測定波長としてよく知られているため、関連付けて選択しやすいかもしれません。混同注意:ヘモグロビンの吸収極大波長と混同しやすいです。
- 5. 570 nmもヘモグロビンやその誘導体の吸収波長として知られることがありますが、ビリルビンの吸収極大波長ではありません。ビリルビンは通常、それより短い波長の光を強く吸収します。正しくは:ビリルビンの吸収極大波長は450 nm付近です。選びやすい理由:他の血液関連物質の測定波長と誤解して選んでしまう可能性があります。混同注意:ヘモグロビンや他の色素の吸収波長と混同しやすいです。
国試ポイント
ビリルビンなどの主要な生体物質や検査で用いられる試薬の吸収極大波長は、臨床検査技師国家試験で頻繁に問われる基本的な知識です。特に、その物質の色や、測定原理と結びつけて理解することが重要です。
混同注意
核酸(260nm)、NADH/NADPH(340nm)、ヘモグロビン(540nm、570nm)など、他の重要な生体物質の吸収極大波長と混同しやすいです。それぞれの物質の色や機能と吸収波長を結びつけて覚えることが効果的です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、主要な生体物質や検査試薬の色と吸収極大波長の関連性を問う可能性が高いです。例えば、クレアチニン測定のヤッフェ反応生成物、総蛋白測定のビウレット反応生成物などの吸収波長も確認しておくと良いでしょう。
関連知識
光度法(分光光度計)の原理、Lambert-Beerの法則、検量線の作成。直接ビリルビンと間接ビリルビンの測定法(ジアゾ法、酸化法など)についても、測定原理で吸収波長が利用されるため関連知識となります。