統計指標について誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
周産期死亡の定義は、妊娠満22週以降の死産と、出生後満7日未満の早期新生児死亡の合計です。選択肢5では「新生児死亡(生後28日未満)」とされている点が誤りです。
選択肢ごとの解説
- 1. この記述は正しいです。死産率は一般に出産(出生+死産)1,000件あたりの死産数として算出されます。選びやすい理由:一般的な定義と一致しているため、誤りだと判断しにくいでしょう。混同注意:出生率や乳児死亡率など、他の出生に関連する指標との混同。
- 2. この記述は正しいです。平均寿命の定義は、0歳児がその後何年生きられるかを示す平均余命のことです。選びやすい理由:正確な定義を知らないと、他の年齢の平均余命と混同する可能性があります。混同注意:特定の年齢(例:65歳)からの平均余命との混同。
- 3. この記述は正しいです。乳児死亡率は、乳児が生存するために必要な医療、衛生、栄養状態を強く反映するため、保健医療水準を示す重要な指標とされます。選びやすい理由:一般的な知識として正しいため、誤りと判断する要素がありません。混同注意:特定の疾患による死亡率など、他の健康指標との混同。
- 4. この記述は正しいです。総再生産率(Gross Reproduction Rate: GRR)は、女性が出産可能期間中に、現在の年齢別出生率で出産を続けたと仮定した場合に、一人の女性から生まれる女児の平均数です。選びやすい理由:人口統計学の専門的な指標であるため、定義を曖昧に覚えていると正誤判断が難しいかもしれません。混同注意:合計特殊出生率(男女児の合計)や純再生産率(死亡率も考慮)との混同。
- 5. 正解。周産期死亡は、妊娠22週以降の死産と、出生後7日未満の早期新生児死亡を合わせたものです。生後28日未満の新生児死亡を含めるのは『新生児死亡率』の定義です。正しくは:周産期死亡は、妊娠22週以降の死産と、出生後7日未満の早期新生児死亡を合わせたものです。選びやすい理由:「新生児死亡」という言葉が含まれているため、ある程度近い概念として誤って正しいと判断してしまう可能性があります。しかし、具体的な期間(早期新生児死亡か、全体の新生産児死亡か)が異なるため、これが誤りです。
国試ポイント
医療統計における基本的な指標の正確な定義を問う問題です。特に、似たような概念(例:新生児死亡と早期新生児死亡)の期間の違いを正確に理解しているかが試されます。
混同注意
新生児死亡(生後28日未満)と早期新生児死亡(生後7日未満)の期間。また、周産期死亡率、乳児死亡率、死産率などの定義の違い。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合は、各統計指標の定義(特に期間や対象)が正確に記述されているかを確認します。特に数値や期間が関わるものに注意が必要です。
関連知識
乳児死亡率(生後1年未満の死亡率)、合計特殊出生率、純再生産率、平均寿命、健康寿命、粗死亡率、粗出生率などの各種医療統計指標の計算式と定義。