早朝起床時に分泌がピークとなるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
コルチゾールは、概日リズム(サーカディアンリズム)によって分泌が制御されており、早朝(起床前~起床直後)に分泌量がピークに達します。このリズムは、身体活動の準備やストレス応答に重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. インスリンの分泌は血糖値に応じて変動し、食後にピークを迎えます。早朝の分泌ピークは一般的ではありません。正しくは:食後に分泌がピークとなる。選びやすい理由:ホルモンの一つであるため、知識があいまいだと選んでしまう可能性がある。混同注意:他の内分泌腺から分泌されるホルモン全般。
- 2. エストロゲンは性周期や年齢に応じて変動しますが、日内変動はコルチゾールほど顕著ではなく、早朝に特異的なピークはありません。正しくは:性周期や年齢に応じて変動する。選びやすい理由:女性ホルモンとして一般的な知識があるため。混同注意:他の性ホルモン(プロゲステロン、テストステロン)や性周期に関連するホルモン。
- 3. 正解。コルチゾールは日内変動を示し、覚醒準備のため早朝(起床時)に分泌量が最も高まります。これはストレス応答や覚醒に関わる重要なリズムです。
- 4. 成長ホルモンの分泌は睡眠中に最も活発になり、特に深い睡眠(ノンレム睡眠)の初期にピークを迎えます。早朝起床時は分泌が低下傾向にあります。正しくは:睡眠中(特に深い睡眠時)に分泌がピークとなる。選びやすい理由:成長ホルモンも日内変動を示すため、誤って早朝ピークと勘違いしやすい。混同注意:他の下垂体ホルモン(例: 甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン)。
- 5. 副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌は血中のカルシウム濃度によって主に調節され、日内変動はコルチゾールほど顕著ではなく、早朝に特定のピークはありません。正しくは:血中カルシウム濃度によって分泌が調節される。選びやすい理由:カルシウム代謝に関わる重要なホルモンであるため。混同注意:カルシウム代謝に関わる他のホルモン(例: カルシトニン、ビタミンD)。
国試ポイント
ホルモンの日内変動(概日リズム)に関する知識が問われています。特に、起床時のピークを示すホルモンとしてコルチゾールは頻出です。他のホルモンの分泌リズムも合わせて理解しておく必要があります。
混同注意
成長ホルモンやメラトニンなど、睡眠と関連する他のホルモンの分泌リズムと混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各ホルモンの基本的な機能だけでなく、その分泌リズム(日内変動、月経周期、生涯変動など)に着目して選択肢を判断する。
関連知識
ホルモンの日内変動(概日リズム)、血糖調節ホルモン、性ホルモン、カルシウム代謝ホルモン、下垂体ホルモンの種類と機能。