令和4(2022)年度における死亡数の年齢階級別死因順位をまとめた表(別冊No. 17)を別に示す。(ア)に該当するのはどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
表中の15〜39歳までの年齢階級における死亡原因の第1位はすべて「(ア)」となっている。この年齢層は青年期から壮年期にあたり、悪性新生物や心疾患などの身体的疾患よりも、社会的な要因や精神的な健康問題が死亡原因の上位に来る傾向があるため、選択肢1の「自殺」が適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。表の15〜39歳における第1位の「(ア)」に該当するのは自殺である。この年齢層では、身体的な疾患よりも社会的な要因や精神的健康問題による死亡が上位に来る傾向があるため、自殺が最も適切である。選びやすい理由:他の選択肢が悪性新生物や心疾患、不慮の事故など、他の年齢層や全体で上位に来る死因であるため、それらを選ぶと誤答になる。混同注意:不慮の事故
- 2. 肺炎は特に高齢者で死亡原因の上位となるが、15〜39歳のような若年〜壮年期では第1位になることは稀である。表を見ても、肺炎は「(ア)」には入らない。正しくは:肺炎は特に高齢者の死亡原因として重要である。若年〜壮年期の第1位には当てはまらない。選びやすい理由:肺炎は全年齢の死因上位に時折現れる病気であり、一般的な病気のイメージから選びやすい。また、高齢者の死因上位であるため、どこかの年齢層で第1位になるという誤解から選択されやすい。混同注意:高齢者の死因
- 3. 肝疾患は、特定の年齢層や生活習慣に関連する疾患であり、全般的に15〜39歳における死亡原因の第1位となることは非常に稀である。表の「(ア)」に該当しない。正しくは:肝疾患は、アルコール性肝障害や肝炎など特定の疾患で死亡原因となるが、15〜39歳で第1位となることはない。選びやすい理由:生活習慣病の一つとして知られており、幅広い年齢層で発生する可能性があるため、上位の死因の一つとして選択されやすい。混同注意:生活習慣病
- 4. 腎不全は、主に高齢者や慢性疾患を持つ患者の死因となることが多く、15〜39歳の年齢層で第1位になることはない。表の「(ア)」に該当しない。正しくは:腎不全は、特に慢性腎臓病が進行した高齢者の死亡原因として重要であり、15〜39歳の第1位には当てはまらない。選びやすい理由:腎臓病は慢性化しやすく、治療が難しい病気という認識から、死因として重要であるという印象があり、選択されやすい。混同注意:高齢者の死因、慢性疾患
- 5. インフルエンザは感染症であり、死亡することもあるが、15〜39歳の年齢層で年間を通して死亡原因の第1位になることは極めて稀である。特に大流行時を除けば上位にはこない。表の「(ア)」に該当しない。正しくは:インフルエンザは感染症による死亡原因だが、若年〜壮年期の年間を通しての第1位にはならない。選びやすい理由:インフルエンザは一般的な感染症であり、毎年多くの人が罹患するため、死亡原因として認識されやすい。特に重症化リスクのイメージから選択されやすい。混同注意:一般的な感染症による死亡
国試ポイント
日本の年齢階級別死因順位の主要な傾向を理解しているか、特に若年〜壮年期の特異性を把握しているかが問われている。
混同注意
不慮の事故(交通事故など)と自殺は、若年〜壮年期の死亡原因として上位に来るため混同しやすいが、自殺は精神的な要因が強く関与する点で異なる。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、まず年齢階級に注目し、特に若年〜壮年期の死因は悪性新生物や心疾患以外の社会・精神的な要因が上位に来る可能性が高いという視点を持って判断する。
関連知識
日本の全年齢における死因順位は、第1位悪性新生物(腫瘍)、第2位心疾患、第3位老衰であることを合わせて覚えておく必要がある。また、乳幼児期は先天奇形等や不慮の事故、高齢期は老衰が上位に来る。