必須アミノ酸はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
必須アミノ酸は、ヒトの体内で合成できない、または合成経路が存在しないため、食事を通して外部から摂取しなければならないアミノ酸群です。代表的な必須アミノ酸には、ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、メチオニン、スレオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、ヒスチジン(乳幼児期は必須、成人では条件付き必須とされることもある)があります。選択肢の中でロイシンのみが必須アミノ酸です。
選択肢ごとの解説
- 1. アラニンは非必須アミノ酸であり、体内で糖新生やアミノ酸代謝を通じて合成可能です。正しくは:非必須アミノ酸です。選びやすい理由:アミノ酸の一種であるため、必須アミノ酸と混同しやすいかもしれません。混同注意:他の必須アミノ酸(例:バリン、ロイシン、イソロイシンなど)
- 2. グリシンは最も単純な構造を持つアミノ酸で、非必須アミノ酸です。体内でセリンなどから合成されます。正しくは:非必須アミノ酸です。選びやすい理由:生体内で多岐にわたる重要な役割を持つため、必須だと誤解されやすいかもしれません。混同注意:他の必須アミノ酸(例:リジン、スレオニンなど)
- 3. チロシンは非必須アミノ酸ですが、必須アミノ酸であるフェニルアラニンから体内で合成されます。フェニルアラニンが不足するとチロシンも不足する可能性があります。正しくは:非必須アミノ酸ですが、フェニルアラニンから合成されます。選びやすい理由:必須アミノ酸から合成されるため、必須と誤解されやすい点、また神経伝達物質の前駆体として重要である点。混同注意:必須アミノ酸であるフェニルアラニン
- 4. プロリンは非必須アミノ酸であり、体内でグルタミン酸などから合成されます。コラーゲンの主要な構成要素です。正しくは:非必須アミノ酸です。選びやすい理由:コラーゲンなど構造タンパク質の主要な構成要素であるため、重要性が強調されやすく必須と混同する可能性があります。混同注意:他の必須アミノ酸(例:メチオニン、ヒスチジンなど)
- 5. 正解。ロイシンは分枝鎖アミノ酸(BCAA)の一つであり、ヒトの体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある必須アミノ酸です。
国試ポイント
必須アミノ酸の種類を正確に覚えているか、特に代表的なアミノ酸が必須か非必須かを識別できるかが問われる問題です。非必須アミノ酸でも生理的に重要な役割を持つものが多いので、それらと混同しないように注意が必要です。
混同注意
非必須アミノ酸(特にチロシンのように必須アミノ酸から合成されるもの)
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各選択肢のアミノ酸が必須アミノ酸リストに含まれているか、あるいは非必須アミノ酸リストに含まれているかを確認する。特に、フェニルアラニンからチロシンが、メチオニンからシステインが合成されるという関係も覚えておく。
関連知識
必須アミノ酸の種類、非必須アミノ酸の種類、条件付き必須アミノ酸の概念(例:ヒスチジン、アルギニン)、各アミノ酸の生化学的役割