尿酸で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
尿酸は血漿中では溶解度が低く、生理的条件下での飽和溶解度が約7.0mg/dL程度とされています。この溶解度を超えて血中濃度が上昇すると、尿酸ナトリウムとして析出しやすくなり、痛風などの病態を引き起こします。
選択肢ごとの解説
- 1. 尿酸は体内で強力な抗酸化物質として機能します。フリーラジカルを消去し、細胞を酸化ストレスから保護する役割を持っています。正しくは:血漿中では抗酸化作用を示します。選びやすい理由:「尿酸」という言葉の響きから「酸」のイメージが強く、化学反応に関与すると考えると酸化作用と混同しやすいかもしれません。混同注意:尿酸の抗酸化作用と、他の物質の酸化作用を混同する可能性があります。
- 2. 尿酸の血漿中濃度は、日内変動を示し、一般的に活動量や食事摂取の影響で夜間に比べて朝に高い、あるいは早朝から昼にかけて上昇すると言われています。夜間は低下傾向にあることが多いです。正しくは:血漿中の濃度は、夜に比べて朝の方が高くなる傾向があります。選びやすい理由:食事や代謝活動が活発になる日中から夜にかけて濃度が上昇すると誤解しやすいかもしれません。混同注意:他のホルモンや代謝産物の日内変動パターンと混同しやすいです。
- 3. 尿酸の酵素法測定には、尿酸をアラントインと過酸化水素に分解するウリカーゼ(尿酸分解酵素)が用いられます。ウレアーゼは尿素を分解する酵素です。正しくは:酵素法試薬ではウリカーゼが使用されます。選びやすい理由:ウリカーゼとウレアーゼは名称が似ているため、混同しやすいです。混同注意:ウリカーゼ(尿酸分解酵素)とウレアーゼ(尿素分解酵素)を混同しやすいです。
- 4. 尿酸は、核酸を構成するプリン塩基(アデニン、グアニン)の最終代謝産物です。ピリミジン塩基(シトシン、チミン、ウラシル)の最終代謝産物は、CO2、アンモニア、β-アミノ酸などです。正しくは:核酸のプリン塩基の最終代謝産物です。選びやすい理由:核酸の代謝産物であることは正しいのですが、プリン塩基とピリミジン塩基の区別が曖昧だと誤って選択しやすいです。混同注意:プリン塩基の代謝経路とピリミジン塩基の代謝経路を混同しやすいです。
- 5. 正解。血漿中の尿酸の溶解度は、pH7.4、37℃の条件下で約6.0〜7.0 mg/dLとされています。この値を超えると尿酸ナトリウムとして結晶化しやすくなり、高尿酸血症や痛風の原因となります。
国試ポイント
尿酸の基本的な生理学的性質、特に溶解度、代謝経路、および測定法に関する知識が問われています。各選択肢の誤りを正確に指摘できるかどうかがポイントです。
混同注意
尿酸の抗酸化作用と酸化作用、ウリカーゼとウレアーゼ、プリン塩基とピリミジン塩基の代謝産物など、類似の概念や名称を持つ用語が混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、尿酸の主要な生理機能(抗酸化作用)、主要な代謝経路(プリン代謝)、主要な測定原理(ウリカーゼ酵素法)、および主要な臨床的意義(溶解度と痛風の関係)について、より詳細な知識が問われる可能性があります。
関連知識
高尿酸血症、痛風の病態生理、プリン代謝経路、核酸の種類と構造、酵素の特異性、日内変動を示す他の検査項目。