ビタミンについて正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
選択肢2のビタミンDは、腸管からのカルシウム吸収を促進し、骨へのカルシウム沈着を助けることで骨代謝に深く関与しています。選択肢5のビタミンB6(B群の一種)は、アミノトランスフェラーゼなどのアミノ酸代謝酵素の補酵素(ピリドキサールリン酸)として機能します。
選択肢ごとの解説
- 1. ビタミンA(レチノール)の主要な役割は視覚機能、皮膚・粘膜の健康維持、成長などであり、強力な抗酸化作用は主にビタミンEやビタミンCの役割です。ただし、プロビタミンAであるβ-カロテンには抗酸化作用があります。正しくは:ビタミンAは視覚機能や皮膚・粘膜の健康維持に関与します。選びやすい理由:β-カロテン(プロビタミンA)が抗酸化作用を持つため、混同しやすいです。混同注意:ビタミンE、ビタミンC(抗酸化作用);β-カロテン(プロビタミンAの抗酸化作用)
- 2. 正解。ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促進し、骨の形成と再吸収を調整することで、骨代謝に重要な役割を果たします。
- 3. ビタミンCの主要な役割はコラーゲン生成、抗酸化作用、免疫機能強化などであり、視覚の正常化は主にビタミンAの役割です。正しくは:ビタミンCはコラーゲン形成や抗酸化作用に関与します。選びやすい理由:両者とも重要なビタミンであるため、関連する機能として誤って選択される可能性があります。混同注意:ビタミンA(視覚機能);ビタミンCの他の生理作用
- 4. ビタミンEは強力な抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンであり、細胞膜の保護などに重要です。コラーゲン生成にはビタミンCが不可欠です。正しくは:ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、細胞膜を保護します。選びやすい理由:両者とも美容や健康維持に良いイメージがあり、役割が混同されやすいです。混同注意:ビタミンC(コラーゲン生成)
- 5. 正解。ビタミンB6(ピリドキシン)はピリドキサールリン酸(PLP)として、アミノトランスフェラーゼを含む多くのアミノ酸代謝酵素の補酵素として不可欠です。
国試ポイント
各ビタミンの主要な生理作用と、それが関わる生体内のプロセスを正確に理解しているかを問う問題です。特に、類似の機能を持つビタミンや混同しやすいビタミンについて、その違いを明確に把握しておくことが重要です。
混同注意
ビタミンAとCの視覚・抗酸化作用、ビタミンCとEの抗酸化・コラーゲン生成作用、ビタミンB群の多様な補酵素としての役割。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合は、各ビタミンの主要な働きを正確に結びつけられるか、特に他のビタミンと機能が重複したり似ていたりする部分を注意深く確認する必要があります。例えば、抗酸化作用を持つビタミンは複数ありますが、その中でも主たる役割を果たすものを見極めることが重要です。
関連知識
各ビタミンの化学名、欠乏症、過剰症、主な食品源についても合わせて学習しておくと良いでしょう。水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの違いとその生理学的意義も重要です。