Candida属で仮性菌糸を形成しないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
C. glabrata(旧Torulopsis glabrata)は、カンジダ属の中で例外的に偽菌糸(仮性菌糸)を形成せず、主に卵円形の酵母型細胞として増殖します。この形態的特徴は、他のカンジダ種、特にC. albicansとの鑑別に重要なポイントです。
選択肢ごとの解説
- 1. C. albicansは典型的に偽菌糸を形成します。これは診断上の重要な特徴の一つです。正しくは:C. albicansは偽菌糸を形成する。選びやすい理由:最もよく知られたカンジダ種であるため、何らかの特別な特徴を持つと誤解されやすいかもしれません。混同注意:C. glabrataのように偽菌糸を形成しない種と混同することがあります。
- 2. 正解。C. glabrataは通常、偽菌糸を形成せず、主に酵母型の細胞として存在します。この特徴は他のカンジダ種との鑑別に用いられます。
- 3. C. kruseiは偽菌糸を形成することがあります。その形態は種によって異なりますが、形成能力はあります。正しくは:C. kruseiは偽菌糸を形成することがある。選びやすい理由:形態が非定型的な場合があるため、形成しないと誤解されることがあります。混同注意:偽菌糸を形成しないC. glabrataと混同することがあります。
- 4. C. parapsilosisは偽菌糸を形成します。集落形成や顕微鏡観察で確認できます。正しくは:C. parapsilosisは偽菌糸を形成する。選びやすい理由:非アルビカンスカンジダ種という点で、C. glabrataと同一視されやすいかもしれません。混同注意:偽菌糸を形成しないC. glabrataと混同することがあります。
- 5. C. tropicalisは偽菌糸を形成します。また、真菌糸も形成することがあります。正しくは:C. tropicalisは偽菌糸を形成する。選びやすい理由:C. albicans以外の種であるため、形態的特徴が異なると思い込みやすいかもしれません。混同注意:偽菌糸を形成しないC. glabrataと混同することがあります。
国試ポイント
カンジダ属の主要な病原菌種の形態学的特徴、特に偽菌糸形成の有無を正確に理解しているかを問う問題です。臨床検査においては、培養や顕微鏡検査での同定に直結する知識となります。
混同注意
C. albicansをはじめとする、偽菌糸を形成する他のカンジダ属菌種(C. krusei, C. parapsilosis, C. tropicalisなど)と、C. glabrataの形態的特徴を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、C. albicansの発芽管形成や厚膜胞子の特徴、または他の病原性真菌(クリプトコッカスやアスペルギルスなど)の形態的特徴との比較・鑑別が出題される可能性があります。
関連知識
カンジダ属の各菌種の形態的特徴(偽菌糸、芽子、厚膜胞子、発芽管形成など)、生化学的特徴(糖の利用性)、および関連する疾患について。特にC. albicansの発芽管形成試験は鑑別上重要です。