アミロイドの染色法はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
アミロイドはβシート構造を持つ異常なタンパク質性物質であり、コンゴーレッド染色により特異的に検出されます。コンゴーレッドで染色されたアミロイドは、偏光顕微鏡下で特徴的な黄緑色(アップルグリーン)の偏光を示すことで最終的な診断が確定されます。他の選択肢はそれぞれ異なる目的の特殊染色法です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。コンゴーレッド染色はアミロイドを特異的に染色する方法として広く用いられています。偏光顕微鏡下では特徴的な黄緑色の偏光(アップルグリーン)を示すことで診断が確定されます。
- 2. アルシアンブルー染色は、酸性ムコ多糖類(グリコサミノグリカン)や酸性糖タンパク質などを青色に染色するために用いられます。正しくは:アルシアンブルー染色は、酸性ムコ多糖類(グリコサミノグリカン)や酸性糖タンパク質などを検出します。選びやすい理由:様々な病理組織学的染色法の一つとして選択肢に含まれるため、基本的な知識が曖昧だと誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:他のムコ多糖を染色するPAS染色などと混同する可能性があります。
- 3. チール・ネルゼン染色は、抗酸菌(結核菌など)の検出に特異的に用いられる染色法です。正しくは:チール・ネルゼン染色は、抗酸菌を検出します。選びやすい理由:細菌学検査で頻繁に登場するため、微生物分野の知識と混同しやすいかもしれません。混同注意:グラム染色など他の細菌染色法と目的を混同する可能性があります。
- 4. スダンブラックB染色は、脂質(特にリン脂質や中性脂肪)を黒色に染色するために用いられます。正しくは:スダンブラックB染色は、脂質を検出します。選びやすい理由:組織中の異常な蓄積物を検出するという点で、アミロイドと誤解しやすいかもしれません。混同注意:オイルレッドO染色など、他の脂質染色法と混同する可能性があります。
- 5. マッソントリクローム染色は、結合組織(特にコラーゲン線維)を青色または緑色に、筋線維を赤色に染め分けることで、線維化の評価などに用いられます。正しくは:マッソントリクローム染色は、コラーゲン線維と筋線維を鑑別します。選びやすい理由:組織の構造を詳細に観察する病理診断の一般的な染色法であるため、選択肢として違和感がなく、知識が不確かな場合に選んでしまう可能性があります。混同注意:ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色など、他の組織一般染色や特殊染色と目的を混同する可能性があります。
国試ポイント
臨床検査技師国家試験では、病理組織学検査における特殊染色の目的と、それが検出する主な成分の組み合わせが頻繁に問われます。特に、疾患の診断に直結する重要な異常物質(アミロイド、ムチン、脂質、コラーゲンなど)に対する特異的な染色法は必須知識です。
混同注意
アミロイド関連疾患の診断に用いられる免疫組織化学染色(例:抗TTR抗体、抗AA抗体など)や、蛍光物質チオフラビンS染色と混同しないように注意が必要です。また、コンゴーレッド染色自体の原理(水素結合による結合)や、偏光顕微鏡による診断も重要です。
次に同じ論点が出たら
次にアミロイドの染色法に関する問題が出た場合、コンゴーレッド染色とその偏光特性(アップルグリーン)を確実に選択できるか、また他の主要な特殊染色(PAS、アルシアンブルー、脂質染色、線維染色など)の目的と染色対象を正確に区別できるかを再確認します。
関連知識
アミロイドーシスの病型分類(全身性アミロイドーシス、局所性アミロイドーシス)、主な前駆タンパク質(ALアミロイド、AAアミロイド、ATTRアミロイドなど)、および関連する疾患(多発性骨髄腫、慢性炎症性疾患、遺伝性アミロイドーシスなど)についても理解しておく必要があります。