最も小さい虫卵はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
横川吸虫卵はヒトに寄生する吸虫卵の中で最小であり、一般的に寄生虫卵全体で見ても非常に小型に分類されます。その大きさは長径20-30μm程度で、他の選択肢である回虫卵(45-75μm)、蟯虫卵(50-60μm)、鞭虫卵(50-55μm)、ウエステルマン肺吸虫卵(80-120μm)と比較すると、明らかに小さいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 回虫卵は通常、長径45-75μmと比較的大きい部類に入ります。正しくは:回虫卵ではなく、横川吸虫卵が最も小さいです。選びやすい理由:一般的な寄生虫なので、名称を耳にする機会が多く、なんとなく選んでしまう可能性があります。混同注意:吸虫卵と比較すると大きく、条虫卵や他の線虫卵との比較で、大きさの順序を混同するかもしれません。
- 2. 蟯虫卵は長径約50-60μmと、質問の選択肢の中では小さいですが、最も小さいわけではありません。正しくは:蟯虫卵ではなく、横川吸虫卵が最も小さいです。選びやすい理由:実際の感染頻度が高い虫卵であり、身近に感じられるため、サイズ感の誤解が生じやすいかもしれません。混同注意:扁平なD字型で特徴的な形態ですが、大きさを他の小型吸虫卵と混同する可能性があります。
- 3. 鞭虫卵は長径50-55μmで、両極に栓を持つ特徴的な形態ですが、最も小さい虫卵ではありません。正しくは:鞭虫卵ではなく、横川吸虫卵が最も小さいです。選びやすい理由:独特の形態を持つため、他の虫卵と区別はしやすいですが、大きさに関する知識が曖昧だと誤答しやすいです。混同注意:回虫卵や蟯虫卵と大きさを比較する際に、正確な数値を覚えていないと混同する可能性があります。
- 4. 正解。横川吸虫卵は長径20-30μm、短径15-20μmと、ヒトに寄生する吸虫卵の中でも特に小さいことで知られています。この選択肢の中で最も小さい虫卵です。
- 5. ウエステルマン肺吸虫卵は長径80-120μmと、非常に大型の吸虫卵です。この選択肢の中では最も大きいです。正しくは:ウエステルマン肺吸虫卵ではなく、横川吸虫卵が最も小さいです。選びやすい理由:吸虫卵の代表的な一つであり、名前を知っていることから選びたくなるかもしれませんが、実際は大型です。混同注意:寄生虫卵の大小関係を正確に覚えていないと、横川吸虫卵のような小型吸虫卵と混同してしまう可能性があります。
国試ポイント
寄生虫卵の同定には形態的特徴と大きさが重要であり、特に大きさに関する知識は国試で頻繁に問われます。主要な寄生虫卵の平均的な大きさを把握しているかどうかが試されています。
混同注意
多くの寄生虫卵の大きさが似通っているため、正確な数値を覚えていないと混同しやすいです。特に小型の吸虫卵や線虫卵の大きさを比較する問題で誤りやすい傾向があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、主要な寄生虫卵の大きさの比較だけでなく、形態的特徴(例:両極に栓があるのは鞭虫卵、片側が扁平なD字型は蟯虫卵、肩隆があるのは日本住血吸虫卵など)も正確に区別できるかを確認する必要があります。
関連知識
寄生虫卵の同定には、大きさ以外に、卵形、卵殻の厚さ、内容物(未熟卵、成熟卵、胚虫包蔵など)、特定の構造(栓、乳頭突起など)も重要です。また、消化管寄生虫だけでなく、血液、尿、喀痰などから検出される寄生虫卵についても知識が必要です。