ATPを産生するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
ミトコンドリアは、TCAサイクル(クエン酸回路)と電子伝達系による酸化的リン酸化を通じて、細胞内の主要なATP供給源となっています。ブドウ糖や脂肪酸などの栄養素から効率的にATPを合成します。
選択肢ごとの解説
- 1. ゴルジ装置は、タンパク質や脂質の修飾、選別、輸送に関与しますが、ATPの主要な生産場所ではありません。正しくは:ゴルジ装置はタンパク質や脂質の修飾・選別・分泌を行う細胞小器官です。選びやすい理由:細胞内で重要な役割を持つため、エネルギー生成に関与すると誤解されがちです。混同注意:他の細胞小器官の機能と混同しやすいです。
- 2. 滑面小胞体は、脂質合成、解毒作用、カルシウムイオンの貯蔵に関与しますが、ATPの主要な生産場所ではありません。正しくは:滑面小胞体は脂質合成、ステロイド合成、解毒、カルシウムイオン貯蔵を行う細胞小器官です。選びやすい理由:様々な代謝活動に関わるため、エネルギー生成にも関与すると考えられやすいです。混同注意:粗面小胞体やミトコンドリアの機能と混同しやすいです。
- 3. 粗面小胞体は、リボソームが付着しており、分泌タンパク質や膜タンパク質の合成・修飾に関与しますが、ATPの主要な生産場所ではありません。正しくは:粗面小胞体は分泌タンパク質や膜タンパク質の合成、修飾を行う細胞小器官です。選びやすい理由:タンパク質合成という活発な代謝を行うため、直接的にATPを大量生産すると誤解されやすいです。混同注意:滑面小胞体やリボソーム、ミトコンドリアの機能と混同しやすいです。
- 4. リボソームはタンパク質合成の場ですが、ATPを産生する機能はありません。ATPはタンパク質合成に利用されます。正しくは:リボソームはアミノ酸を結合させてタンパク質を合成する細胞小器官です。選びやすい理由:細胞の基本的な活動に関わるため、エネルギー生成に関わると誤解されやすいです。混同注意:タンパク質合成のエネルギー源と、ATP産生自体を混同しやすいです。
- 5. 正解。ミトコンドリアは「細胞の発電所」とも呼ばれ、酸化的リン酸化によって、細胞内でATPを最も効率的に大量に産生する主要な細胞小器官です。
国試ポイント
細胞小器官のそれぞれの主な機能、特にエネルギー代謝の中心となる細胞小器官を正確に理解しているかが問われています。基本的な細胞生物学の知識です。
混同注意
細胞小器官のそれぞれの機能、特にタンパク質合成、脂質代謝、解毒作用などとエネルギー産生を混同しやすい。特に、リボソームはタンパク質合成にATPを消費するため、ATP産生に関わると誤解されやすい。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合、各細胞小器官がどのような物質の合成・分解・貯蔵・輸送に関わっているか、またどの代謝経路が行われているかを確認します。
関連知識
TCAサイクル(クエン酸回路)、電子伝達系、酸化的リン酸化のプロセス、ATPの構造と役割、他の細胞小器官(核、リソソーム、ペルオキシソームなど)の機能。