ビタミン欠乏症と疾患の組合せで誤っているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
脚気はビタミンB1(チアミン)の欠乏によって発症する疾患です。ビタミンKは血液凝固因子の生成に必要なビタミンであり、その欠乏は血液凝固異常や出血傾向を引き起こします。したがって、ビタミンK欠乏症と脚気を結びつけるのは誤りです。
選択肢ごとの解説
- 1. ビタミンAは網膜の視物質(ロドプシン)の主要成分であり、不足すると暗い場所での視力低下(夜盲症)を引き起こします。これは正しい組み合わせです。正しくは:この組み合わせは正しいので修正不要です。選びやすい理由:一般的な知識として正しいため、これが誤りであると考える人は少ないでしょう。混同注意:ビタミンA過剰症による症状(頭痛、吐き気、皮膚乾燥など)と混同しないように注意が必要です。
- 2. ビタミンB1(チアミン)は糖代謝に不可欠な補酵素であり、重度の欠乏は中枢神経系に障害をもたらし、ウェルニッケ脳症(眼球運動障害、意識障害、運動失調など)を引き起こします。これは正しい組み合わせです。正しくは:この組み合わせは正しいので修正不要です。選びやすい理由:アルコール依存症の合併症として有名ですが、その原因がビタミンB1欠乏であることを理解していれば迷いません。混同注意:他のビタミンB群欠乏症(例:ビタミンB2欠乏による口角炎、ビタミンB6欠乏による末梢神経障害)と混同する可能性があります。
- 3. ビタミンC(アスコルビン酸)はコラーゲン生成に必須な補酵素であり、不足すると血管壁が脆弱になり出血傾向や骨・歯の異常を呈する壊血病を引き起こします。これは正しい組み合わせです。正しくは:この組み合わせは正しいので修正不要です。選びやすい理由:最も有名なビタミン欠乏症の一つであり、迷うことは少ないでしょう。混同注意:コラーゲンとの関連性から、単に皮膚の健康だけでなく、骨や歯、血管の健康にも関与することを理解しておく必要があります。
- 4. ビタミンDはカルシウムとリンの吸収および骨形成に重要な役割を担っており、不足すると小児では骨の石灰化不全によるくる病、成人では骨軟化症を引き起こします。これは正しい組み合わせです。正しくは:この組み合わせは正しいので修正不要です。選びやすい理由:ビタミンDは骨の健康に不可欠なため、この組み合わせが正しいことは広く知られています。混同注意:成人におけるビタミンD欠乏症の骨軟化症と混同しないように、疾患名が年齢によって異なることを理解しておく必要があります。
- 5. 正解。脚気はビタミンB1(チアミン)の欠乏によって引き起こされる疾患であり、末梢神経障害や心不全を主症状とします。一方、ビタミンKの主な役割は血液凝固因子の活性化であり、その欠乏は出血傾向(凝固異常)を引き起こします。したがって、「ビタミンK:脚気」は誤った組み合わせです。正しくは:ビタミンKの欠乏症は「出血傾向」または「血液凝固異常」が正しい組み合わせです。脚気の原因は「ビタミンB1欠乏」です。選びやすい理由:ビタミンKのKと脚気の「脚」の音の響きが似ているため、うっかり選択してしまう可能性があります。また、どちらも重要なビタミン欠乏症であるため、知識が曖昧だと混乱しやすいです。混同注意:脚気はビタミンB1欠乏症であり、ビタミンKは血液凝固に関わるビタミンであるという基本的な知識が混同しやすいポイントです。
国試ポイント
ビタミン欠乏症とそれに対応する疾患の組み合わせに関する基礎知識が問われています。特に、主要なビタミンとその欠乏症については正確な知識が求められます。音の響きが似ている、または有名な疾患ではあるが原因ビタミンが異なるという引っかけパターンに注意が必要です。
混同注意
脚気(ビタミンB1欠乏)とビタミンK欠乏症(出血傾向)
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、他のビタミン(例:ビタミンB2、B6、B12、ナイアシン、葉酸など)の欠乏症や、ビタミン以外の微量元素(例:鉄欠乏性貧血、ヨウ素欠乏による甲状腺機能低下症など)の欠乏症と疾患の組み合わせに注目して解答します。また、疾患名だけでなく、症状からも原因ビタミンを特定できるように学習しておくべきです。
関連知識
各ビタミンの主な生理作用と欠乏症、過剰症の症状を覚えることが重要です。特にビタミンB群は複数の種類があり、それぞれ異なる欠乏症があるため注意が必要です。