ケトン体はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
ケトン体は、主に脂肪酸が分解されて肝臓で生成されるエネルギー源であり、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酪酸)、アセトンの3種類を指します。選択肢2のアセトンと選択肢5の3-ヒドロキシ酪酸は、この定義に合致します。胆汁酸はコレステロール代謝産物、ピルビン酸は糖代謝の中間体、アラキドン酸は脂肪酸の一種であり、これらはケトン体ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 胆汁酸はコレステロールから合成されるステロイド化合物で、脂質の消化吸収を助ける役割があります。ケトン体とは異なる生体物質です。正しくは:ケトン体は、脂肪酸の分解によって肝臓で産生されるアセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの3種類です。選びやすい理由:生体内での脂質代謝に関わる物質として、漠然とした知識で選んでしまう可能性があります。混同注意:コレステロール代謝産物、または脂質代謝中間体全般と混同する可能性があります。
- 2. 正解。アセトンは、アセト酢酸が非酵素的に脱炭酸されて生成するケトン体の一つです。体内で産生される3種類のケトン体のうちの1つです。
- 3. ピルビン酸は解糖系の最終産物であり、クエン酸回路や乳酸発酵、糖新生など、さまざまな代謝経路の中間体です。ケトン体ではありません。正しくは:ケトン体は、脂肪酸の分解によって肝臓で産生されるアセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの3種類です。選びやすい理由:糖代謝における重要な中間体であるため、代謝産物全般と混同しやすい可能性があります。混同注意:解糖系やクエン酸回路などの主要な代謝経路の中間体とケトン体を混同する可能性があります。
- 4. アラキドン酸は、必須脂肪酸の一つであり、プロスタグランジンやロイコトリエンなどの生理活性物質の前駆体となる不飽和脂肪酸です。ケトン体ではありません。正しくは:ケトン体は、脂肪酸の分解によって肝臓で産生されるアセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの3種類です。選びやすい理由:脂肪酸の一種であるため、脂肪酸代謝に関連する物質として誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:脂肪酸、特に多価不飽和脂肪酸とケトン体を混同する可能性があります。
- 5. 正解。3-ヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酪酸とも呼ばれる)は、アセト酢酸から還元されて生成するケトン体の一つです。主要なケトン体として知られています。
国試ポイント
ケトン体の種類とその生体内での役割、および他の重要な生体分子との区別を問う問題です。基本的な生化学知識の確認が目的です。
混同注意
脂肪酸代謝産物、糖代謝中間体、コレステロール代謝産物など、主要な生体物質の分類。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出た場合、ケトン体がどのような状況で産生・利用されるか、ケトアシドーシスとの関連、またはケトン体の構造式まで問われる可能性があります。
関連知識
ケトン体は、飢餓時や糖尿病などで糖の利用が低下した際に、主要なエネルギー源として利用されます。特に脳のエネルギー源としても重要です。ケトアシドーシスとの関連性も重要です。ケトン体の合成経路と分解経路(特に肝臓での合成と肝臓外での利用)を理解しておく必要があります。