HLAクラスⅡ抗原をもつ細胞はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
マクロファージは、樹状細胞、B細胞とともに代表的な抗原提示細胞(APC)であり、MHCクラスII分子を発現して外来性の抗原をヘルパーT細胞に提示する役割を担っています。
選択肢ごとの解説
- 1. 血小板はMHCクラスI抗原は発現しますが、MHCクラスII抗原は発現しません。正しくは:血小板はMHCクラスI抗原を発現します。選びやすい理由:免疫に関わる細胞成分として認識されやすいため、MHC抗原を持つと誤解されることがあります。混同注意:MHCクラスI抗原との区別。
- 2. 好中球はMHCクラスI抗原は発現しますが、MHCクラスII抗原は通常発現しません。炎症時など特殊な状況下で一時的に発現することがありますが、恒常的な発現細胞ではありません。正しくは:好中球はMHCクラスI抗原を発現し、MHCクラスII抗原は通常発現しません。選びやすい理由:食細胞であり、免疫応答に関与するため、MHCクラスII抗原を持つと誤解されることがあります。混同注意:他の抗原提示細胞(APC)との役割の混同。
- 3. 赤血球はMHCクラスI抗原もMHCクラスII抗原も発現しません。核を持たない成熟赤血球にはMHC抗原は存在しません。正しくは:赤血球はMHCクラスI抗原もMHCクラスII抗原も発現しません。選びやすい理由:血液細胞の一種であるため、他の血液細胞と混同して何らかの抗原を持つと考えやすいです。混同注意:他の有核細胞との違い。
- 4. NK細胞はMHCクラスI抗原を認識する受容体を持っていますが、MHCクラスI抗原やMHCクラスII抗原を自身で発現することはありません。正しくは:NK細胞はMHCクラスI抗原を発現せず、MHCクラスII抗原も発現しません。MHCクラスI抗原の認識により標的細胞を区別します。選びやすい理由:自然免疫の重要な細胞であるため、MHC関連の機能を持つと誤解されることがあります。混同注意:MHCを認識する細胞とMHCを発現する細胞の区別。
- 5. 正解。マクロファージは、抗原提示細胞(APC)として機能し、貪食した抗原を処理してMHCクラスII分子上に提示することで、ヘルパーT細胞に抗原を提示します。そのため、MHCクラスII抗原を発現しています。
国試ポイント
MHCクラスII抗原を発現する主要な抗原提示細胞(APC)の種類と、それぞれの細胞の免疫機能における役割を理解しているか問う問題です。MHCクラスI抗原とMHCクラスII抗原の主な発現細胞の違いと、それぞれが提示する抗原の種類(内在性/外来性)とT細胞のサブセット(キラーT細胞/ヘルパーT細胞)との関係が重要です。
混同注意
MHCクラスI抗原とMHCクラスII抗原の発現細胞およびその機能。特に、MHCクラスIはほぼ全ての有核細胞で発現するのに対し、MHCクラスIIは限られた抗原提示細胞(APC)でのみ発現するという違いが混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、MHCクラスI抗原を発現する細胞、MHCクラスII抗原を発現しない細胞、またはそれぞれのMHCが提示する抗原の種類と応答するT細胞の種類について問われる可能性があります。
関連知識
MHCクラスI抗原:ほぼ全ての有核細胞に発現。細胞内の異常タンパク質(ウイルス感染細胞、腫瘍細胞など)を細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)に提示。 MHCクラスII抗原:抗原提示細胞(マクロファージ、樹状細胞、B細胞など)に発現。細胞外から取り込んだ抗原をヘルパーT細胞に提示。