Rh血液型で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
日本人において最も高頻度に検出される不規則抗体は抗E抗体です。これは、日本人におけるRh式血液型抗原の頻度(CDEcの順)と関連しています。他の選択肢は、Rh検査の温度、RhD陰性頻度、RhD陰性の確認方法、RhD陰性患者への輸血原則に関する誤った記述です。
選択肢ごとの解説
- 1. Rh抗体は冷式抗体ではなく、37℃で反応が最も強く現れる温式抗体であるため、検査は37℃で行うのが適切です。正しくは:Rh血液型検査(試験管法)は、主に37℃で実施されます。選びやすい理由:ABO式血液型検査の一部(例:表試験)は室温で行われるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:ABO式血液型検査の表試験や裏試験の反応温度と混同しやすいです。
- 2. 日本人におけるRhD陰性の頻度は、非常に低く、約0.5%程度とされています。10%は欧米人における頻度に近い数値です。正しくは:日本人におけるRhD陰性の人の割合は、およそ0.5%程度です。選びやすい理由:欧米人におけるRhD陰性の頻度(約15%)と混同しやすい可能性があります。混同注意:欧米人におけるRhD陰性の頻度と混同しやすいです。
- 3. RhD陰性の確認は、抗D血清を用いた凝集反応によって行われます。直接抗グロブリン試験(DAT)は、赤血球表面にすでに抗体が結合しているかどうかを検出するものであり、RhD抗原の有無を判定するものではありません。正しくは:RhD陰性の診断は、通常、抗D血清を用いた凝集反応によって行われます。選びやすい理由:抗体に関する検査として、直接抗グロブリン試験が血液型検査の一部で用いられることがあるため、関連付けてしまいやすいかもしれません。混同注意:不規則抗体スクリーニング後の抗体同定や、自己免疫性溶血性貧血の診断に用いられる直接抗グロブリン試験と混同しやすいです。
- 4. RhD陰性の患者にRhD陽性血を輸血すると、抗D抗体の産生を誘発し、溶血性輸血反応や新生児溶血性疾患の原因となる可能性があるため、原則としてRhD陰性血を輸血する必要があります。正しくは:RhD陰性の患者さんに赤血球製剤を輸血する際には、RhD陰性の血液を使用することが推奨されます。選びやすい理由:緊急時などでRhD陰性血が手に入りにくい場合の一時的な代替手段(若年女性以外など限定的)を思い浮かべるかもしれませんが、原則はRhD陰性血です。混同注意:ABO同型輸血におけるRhの扱いに関する原則と混同しやすいです。
- 5. 正解。日本人における不規則抗体の頻度では、抗E抗体、次いで抗Le(a)抗体、抗M抗体が比較的多く検出されることが知られています。選択肢の中で最も頻度が高いのは抗E抗体であるという記述は正しいです。選びやすい理由:特定の疾患や輸血歴によって他の抗体が増えることがありますが、全体的な頻度では抗Eが上位にきます。
国試ポイント
Rh血液型に関する基本的な知識(検査方法、頻度、輸血原則、関連する不規則抗体の種類と頻度)が問われています。特に、日本人と欧米人の頻度の違い、検査温度、直接抗グロブリン試験の用途など、細かい点まで理解しているかを確認する問題です。
混同注意
Rh血液型検査の反応温度とABO式血液型検査の反応温度、日本人と欧米人におけるRhD陰性の頻度、直接抗グロブリン試験と間接抗グロブリン試験の用途、不規則抗体の種類と一般的な検出頻度を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、各選択肢のキーワード(例:37℃、0.5%、抗D血清、RhD陰性血)が正しい情報と結びついているかを確認します。
関連知識
Rh血液型遺伝子型、Rh抗体の種類(完全抗体、不完全抗体)、弱D型、新生児溶血性疾患、自己免疫性溶血性貧血とDAT陽性、不規則抗体スクリーニングと抗体同定。