脳波で1.5〜2.5 Hzの鋭徐波複合がみられる疾患はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
Lennox-Gastaut症候群は、小児期に発症する重症てんかん症候群の一つであり、多様なてんかん発作型と精神発達遅滞を伴います。脳波所見としては、覚醒時・睡眠時ともに広範性の1.5〜2.5Hzの遅い棘徐波複合が特徴的で、診断基準の一つとされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 肝性脳症では三相波が特徴的に見られますが、1.5〜2.5Hzの鋭徐波複合ではありません。正しくは:肝性脳症では三相波が特徴的である。選びやすい理由:意識障害を伴う疾患であり、脳波異常が見られる点で選択肢になりうるため。混同注意:広範な脳機能障害を示す疾患と混同しやすい。
- 2. 欠神発作では3Hz棘徐波複合が特徴的であり、設問の1.5〜2.5Hz鋭徐波複合とは異なります。正しくは:欠神発作では3Hz棘徐波複合が特徴的である。選びやすい理由:てんかん発作の一種であり、脳波異常が診断に重要である点で選択肢になりうるため。混同注意:てんかんにおける脳波パターン全般と混同しやすい。
- 3. West症候群ではヒプスアリスミアという極めて不規則で高振幅の棘波・鋭波・徐波が混在する波形が特徴的であり、1.5〜2.5Hzの鋭徐波複合ではありません。正しくは:West症候群ではヒプスアリスミアが特徴的である。選びやすい理由:小児期に発症する重症てんかんの一つであり、特徴的な脳波異常がある点で選択肢になりうるため。混同注意:他の小児てんかんや重症てんかんの脳波と混同しやすい。
- 4. Creutzfeldt-Jakob病では周期性同期性放電(PSD)が特徴的に見られますが、これは1.5〜2.5Hzの鋭徐波複合とは異なります。正しくは:Creutzfeldt-Jakob病では周期性同期性放電(PSD)が特徴的である。選びやすい理由:急速進行性の認知症であり、脳波異常が診断基準に含まれる点で選択肢になりうるため。混同注意:他の急速進行性認知症や脳波異常を呈する神経疾患と混同しやすい。
- 5. 正解。Lennox-Gastaut症候群の脳波では、1.5〜2.5Hzの遅い棘徐波複合(slow spike and wave complex)が特徴的な所見として知られています。
国試ポイント
脳波所見と疾患の典型的な関連性を問う問題です。特に、てんかん症候群における特徴的な脳波パターンを正確に理解しているかが試されます。各疾患に特異的な脳波異常を覚えておくことが重要です。
混同注意
てんかんにおける様々な脳波パターン(例:West症候群のヒプスアリスミア、欠神発作の3Hz棘徐波複合)や、非てんかん性疾患(例:肝性脳症の三相波、Creutzfeldt-Jakob病の周期性同期性放電)の脳波所見との混同。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出題された場合、疾患名から特徴的な脳波所見を、あるいは脳波所見から疾患名を正確に結びつけられるかを確認する。特に周波数と波形の組み合わせに注目する。
関連知識
Lennox-Gastaut症候群の臨床症状(複数の発作型、精神発達遅滞)、West症候群(ヒプスアリスミア、点頭てんかん)、欠神発作(3Hz棘徐波複合、意識減損のみ)、若年性ミオクロニーてんかん(4〜6Hz多棘徐波複合)。