血球とその形態の特徴との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
単球の核は腎臓形や不整形で、核小体は通常不明瞭です。核小体が目立つのは幼若な細胞や活性化リンパ球であり、単球の形態的特徴としては不適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。単球の核は腎臓形や脳回状で、通常は核小体がはっきりとは確認できません。核小体が明瞭に見られるのは、主に幼若な細胞や活性化されたリンパ球などで、単球の代表的な形態的特徴とは言えません。正しくは:単球の核は一般的に腎臓形または不整な形をしており、核小体は通常不明瞭です。選びやすい理由:核小体は多くの細胞で見られる構造であるため、誤って正しい特徴と考えてしまう可能性があります。混同注意:幼若な骨髄系細胞やリンパ球など、核小体が明瞭な他の細胞と混同しやすいです。
- 2. drumstick(太鼓のばち)は、女性の好中球の核に見られるX染色体の不活性化に由来する性染色質(バー小体)の突起であり、女性の好中球の明確な特徴です。
- 3. 好酸球の顆粒は、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)とは異なる好酸球性ペルオキシダーゼを含んでおり、ペルオキシダーゼ染色(ミエロペルオキシダーゼ染色)で陽性を示します。
- 4. 形質細胞は、核の近くにゴルジ体が発達しており、それが細胞質染色で淡染する領域として観察され、「核周明庭」と呼ばれます。これは免疫グロブリン産生に関わる特徴的な構造です。
- 5. 骨髄芽球は幼若な細胞であり、未熟な細胞の特徴として核が大きく細胞質が少ないため、N/C比(核/細胞質比)が高いのが特徴です。
国試ポイント
血球各種類の形態学的特徴、特に核の形状、細胞質の特徴、特殊な構造の有無、N/C比、そして特定の染色性や反応性について正確な知識が問われています。誤りの選択肢を見つける問題形式です。
混同注意
核小体が目立つ細胞(骨髄芽球、リンパ芽球、活性化リンパ球など)と、単球の核の特徴を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、各血球の形態学的な主要な特徴を一つ一つ確認し、特に「〜がある/ない」「〜が目立つ/目立たない」といった限定的な表現に注意して判断する必要があります。
関連知識
各血球系列の分化段階ごとの形態学的変化、特殊染色の原理と陽性を示す細胞の種類(例:ペルオキシダーゼ、エステラーゼ)、性染色質の知識(バー小体)。