輸血用血液製剤について誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
濃厚血小板の有効期限は、日本では採血後4日間(一部例外を除く)と定められています。選択肢3の「採血後2日間」は不適切です。この短い期間は過去の基準や、他の製剤の有効期限と混同しやすいポイントです。
選択肢ごとの解説
- 1. この記述は正しいです。血小板は凝集しやすいため、凝集を防ぎ機能を維持するために振盪保存が必要です。選びやすい理由:振盪保存という特殊な条件は知識が曖昧だと誤りと思いやすいかもしれませんが、血小板の特性上、必要な処置です。混同注意:他の血液製剤の保存条件と混同しやすいかもしれません。
- 2. この記述は正しいです。赤血球液は通常2~6℃で冷蔵保存され、これにより代謝を抑制し品質を維持します。選びやすい理由:正確な温度範囲の数字を覚えていないと、これが誤りであるかのように感じられるかもしれません。混同注意:新鮮凍結血漿の-20℃以下や、濃厚血小板の20~24℃と混同しやすいです。
- 3. 正解。濃厚血小板の有効期限は採血後4日間であり、7日間ではありません。したがって誤っている記述です。正しくは:濃厚血小板の有効期限は採血後4日間である。選びやすい理由:他の血液製剤の有効期限(例えば洗浄赤血球液の48時間など)と数字が似ており、混同しやすいです。混同注意:洗浄赤血球液の有効期限(製造後48時間)や、過去の基準(古い国試の問題では2日とされていた時期もある)と混同する可能性があります。
- 4. この記述は正しいです。新鮮凍結血漿は、適切に凍結保存されていれば採血後1年間が有効期限です。選びやすい理由:1年間という比較的長い期間が誤りであるかのように思えるかもしれませんが、凍結保存によるものです。混同注意:赤血球液の有効期限(21日間)など、他の製剤の短い有効期限と混同しやすいです。
- 5. この記述は正しいです。洗浄赤血球液は、洗浄によって閉鎖系が破られ、細菌汚染のリスクが高まるため、製造後48時間以内に使用する必要があります。選びやすい理由:48時間という短い有効期限が、誤りであるかのように思えるかもしれませんが、これは細菌汚染のリスクを考慮したものです。混同注意:濃厚血小板の有効期限(4日間)や、通常の赤血球液の有効期限(21日間)と混同しやすいです。
国試ポイント
輸血用血液製剤の種類ごとの適切な保存条件(温度、振盪の有無)と有効期限は、臨床検査技師国家試験で頻出の重要項目です。特に有効期限の数字は間違いやすい箇所なので、正確な知識が求められます。洗浄赤血球液のように製造工程により期限が変わるものも注意が必要です。
混同注意
濃厚血小板の有効期限(4日間)、洗浄赤血球液の有効期限(48時間)、通常の赤血球液の有効期限(21日間)、新鮮凍結血漿の有効期限(1年間)は特に混同しやすい。また、各製剤の保存温度も混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出た場合、各血液製剤の『保存温度』『保存時の特別な条件(振盪など)』『有効期限』の3点を正確に記憶しているかを確認する必要があります。特に有効期限は数字が多数出てくるため、各製剤とセットで正確に覚えているかが問われます。
関連知識
血液製剤の品質管理、保存方法の理由(血小板の凝集防止、赤血球の代謝抑制、凍結による成分安定化、洗浄による細菌汚染リスク増大)、輸血療法の安全性確保の重要性。