分岐鎖アミノ酸はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、側鎖にメチル基の分岐構造を持つアミノ酸の総称です。具体的には、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類が該当します。本問の選択肢ではバリンとイソロイシンがこれにあたります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。バリンはメチル基が分岐したイソプロピル基を側鎖に持つため、分岐鎖アミノ酸です。
- 2. グリシンは側鎖が水素原子のみで、最も単純なアミノ酸です。分岐構造は持ちません。正しくは:グリシンは側鎖が水素原子のみの非分岐アミノ酸です。選びやすい理由:一般的なアミノ酸として馴染み深いため、選択肢に入っているとつい選んでしまいがちです。混同注意:他の単純なアミノ酸(アラニンなど)と混同することがあるかもしれませんが、分岐鎖アミノ酸の定義とは異なります。
- 3. システインは側鎖にチオール基(-SH)を持つ含硫アミノ酸であり、分岐構造は持ちません。正しくは:システインは含硫アミノ酸であり、分岐構造は持ちません。選びやすい理由:必須アミノ酸の一部として学習するため、重要なアミノ酸という印象から選んでしまう可能性があります。混同注意:メチオニンなどの他の含硫アミノ酸と混同することがあるかもしれませんが、分岐鎖アミノ酸の定義とは関係ありません。
- 4. 正解。イソロイシンは側鎖にメチル基とエチル基が分岐した構造を持つため、分岐鎖アミノ酸です。
- 5. トリプトファンはインドール環を持つ芳香族アミノ酸であり、分岐構造は持ちません。正しくは:トリプトファンはインドール環を持つ芳香族アミノ酸であり、分岐構造は持ちません。選びやすい理由:必須アミノ酸であり、構造が複雑なため、分岐鎖と誤解する可能性があります。混同注意:チロシンやフェニルアラニンといった他の芳香族アミノ酸と混同することがあるかもしれませんが、芳香族アミノ酸と分岐鎖アミノ酸は異なる分類です。
国試ポイント
アミノ酸の構造に基づく分類(脂肪族、芳香族、含硫黄、塩基性、酸性、分岐鎖など)と、それぞれの代表的なアミノ酸を正確に覚えているかが問われます。特に分岐鎖アミノ酸はスポーツ栄養学などでも頻出のため、必須知識です。
混同注意
必須アミノ酸であることと、分岐鎖アミノ酸であることの分類を混同しやすいです。また、側鎖が長く複雑なアミノ酸をすべて分岐鎖アミノ酸と誤解する可能性があります。
次に同じ論点が出たら
アミノ酸の構造分類(側鎖の特性)と、代表的なアミノ酸がそれぞれどの分類に属するかを問う問題が出題されると予想されます。特に、必須アミノ酸、分岐鎖アミノ酸、芳香族アミノ酸、含硫アミノ酸といった機能的に重要なグループは頻出です。
関連知識
必須アミノ酸(体内で合成できないアミノ酸):9種類(ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン)。分岐鎖アミノ酸はこれら必須アミノ酸の一部です。アミノ酸の側鎖の構造式を視覚的に理解することも重要です。