最もサイズが小さいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
寄生虫卵のサイズは、鑑別診断において重要な指標の一つです。与えられた選択肢の中で、横川吸虫卵は最も小さく、そのサイズは通常28~33µm × 15~20µm程度です。他の選択肢、例えば鉤虫卵(60~75µm)、鞭虫卵(50~55µm)、日本住血吸虫卵(70~100µm)、Westerman肺吸虫卵(80~120µm)は、いずれも横川吸虫卵より大きいことが知られています。
選択肢ごとの解説
- 1. 鉤虫卵のサイズは通常60~75µm × 35~45µm程度で、選択肢中では中程度の大きさです。横川吸虫卵よりは大きいです。正しくは:鉤虫卵は横川吸虫卵より大きい。選びやすい理由:一般的な寄生虫卵として知られているため、イメージだけで選択してしまう可能性がある。混同注意:他の消化管寄生虫卵のサイズと混同しやすい。
- 2. 鞭虫卵のサイズは通常50~55µm × 20~25µm程度で、特徴的なレモン形(両端に栓)をしています。横川吸虫卵よりは大きいです。正しくは:鞭虫卵は横川吸虫卵より大きい。選びやすい理由:特徴的な形状から印象に残りやすいが、サイズについては記憶が曖昧な場合がある。混同注意:他の消化管寄生虫卵、特に回虫卵などと大きさを比較する際に間違いやすい。
- 3. 正解。横川吸虫卵のサイズは通常28~33µm × 15~20µm程度であり、選択肢の中で最も小さいです。特に肝吸虫卵と類似していますが、やや小さい傾向があります。混同注意:肝吸虫卵(約27-35 × 12-19 µm)とサイズが非常に近く、混同しやすい。
- 4. 日本住血吸虫卵のサイズは通常70~100µm × 40~70µm程度で、選択肢中では大きい方に入ります。無盲蓋で側方に小棘があるのが特徴です。横川吸虫卵よりはるかに大きいです。正しくは:日本住血吸虫卵は横川吸虫卵より大きい。選びやすい理由:住血吸虫という重要寄生虫であるため、名前が記憶に残りやすいが、サイズは他の吸虫卵と比較して判断する必要がある。混同注意:他の吸虫卵(肝吸虫、肺吸虫など)や、他の住血吸虫卵(マンソン住血吸虫卵など)と大きさを混同しやすい。
- 5. Westerman肺吸虫(ウェステルマン肺吸虫)卵のサイズは通常80~120µm × 45~65µm程度で、選択肢中で最も大きい寄生虫卵の一つです。横川吸虫卵よりはるかに大きいです。正しくは:Westerman肺吸虫卵は横川吸虫卵より大きい。選びやすい理由:肺吸虫という病原性が強い寄生虫であるため、印象に残りやすいが、サイズは他と比較して判断する必要がある。混同注意:他の吸虫卵、特に日本住血吸虫卵などと大きさを混同しやすい。
国試ポイント
この問題は、主要な寄生虫の卵の形態学的特徴、特に大きさを正確に記憶しているかを問うものです。鑑別診断においてサイズは重要な要素であり、数値として覚えるだけでなく、相対的な大小関係も理解している必要があります。特に、吸虫卵の中での肝吸虫卵と横川吸虫卵のサイズ比較は頻出です。
混同注意
肝吸虫卵(約27-35 × 12-19 µm)と横川吸虫卵はサイズが非常に近いため、最も混同しやすいです。また、他の一般的な消化管寄生虫卵(回虫卵、鞭虫卵、鉤虫卵など)や他の吸虫卵(住血吸虫卵、肺吸虫卵など)のサイズも混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次回同様の論点が出題された場合、主要な寄生虫卵のサイズを具体的な数値で覚えているか、またそれらの相対的な大小関係を把握しているかが問われます。特に、類似する形態を持つ寄生虫卵間の微妙なサイズの違いがポイントになるでしょう。
関連知識
寄生虫卵の鑑別には、サイズ以外にも形状、色、卵蓋の有無、内部の発生段階(未熟卵、成熟卵、胚形成の有無)などの特徴も重要です。特に肝吸虫卵と横川吸虫卵は形態が非常に似ており、鑑別が難しいことがあります。