コンピュータのハードディスク装置の信頼性向上のために利用されるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
RAID(Redundant Array of Independent Disks)は、複数のハードディスクドライブを組み合わせて仮想的な1つのドライブとして運用する技術です。これにより、データの冗長性(ミラーリングやパリティ)を確保し、一部のディスクが故障してもデータを保護できるため、ハードディスクシステムの信頼性を大幅に向上させることができます。
選択肢ごとの解説
- 1. GPU(Graphics Processing Unit)は、画像処理や並列計算に特化したプロセッサであり、ハードディスクの信頼性向上とは直接関係ありません。正しくは:GPUはグラフィックス処理を専門とし、ハードディスクのデータ信頼性とは別の目的で使用されます。選びやすい理由:コンピュータの性能向上に関連する用語であるため、選びたくなるかもしれません。混同注意:CPUやメモリなどの基本的なコンピュータハードウェアと混同しやすいですが、機能が異なります。
- 2. BIOS(Basic Input/Output System)は、コンピュータ起動時にハードウェアの初期化やOSのロードを行うためのファームウェアであり、ハードディスク自体の信頼性向上機能ではありません。正しくは:BIOSはシステム起動時にハードウェアを初期化するプログラムであり、ハードディスクのデータ信頼性向上を直接担うものではありません。選びやすい理由:コンピュータの基本的な動作に不可欠な要素であるため、正しい選択肢のように見えるかもしれません。混同注意:OSやドライバといったソフトウェア全般と混同しやすいですが、BIOSはより低レベルのファームウェアです。
- 3. DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、ネットワーク上でIPアドレスなどの設定を自動的に割り当てるためのプロトコルであり、ハードディスクの信頼性とは無関係です。正しくは:DHCPはネットワーク設定を自動化するプロトコルであり、ストレージの信頼性向上とは直接関係ありません。選びやすい理由:情報技術の分野でよく耳にする用語であるため、何らかの機能と結びつけやすいかもしれません。混同注意:TCP/IPなどの他のネットワークプロトコルや、OSが提供するネットワークサービスと混同しやすいです。
- 4. 正解。RAID(Redundant Array of Independent Disks)は、複数のハードディスクを組み合わせて仮想的に一つのドライブとして扱い、データの冗長性や読み書き速度の向上、ひいては信頼性向上を図る技術です。特にデータ保全性に優れます。正しくは:正しい選択肢です。
- 5. RS-232Cは、シリアル通信のインターフェース規格であり、主に古い周辺機器との接続に使用されます。ハードディスクの信頼性向上とは直接的な関連がありません。正しくは:RS-232Cはシリアル通信規格であり、ハードディスクのデータ信頼性向上には利用されません。選びやすい理由:コンピュータの外部接続規格の一つであるため、知識がある人ほど選択肢として意識するかもしれません。混同注意:USBやLANなどの他のインターフェース規格と混同しやすいですが、機能や用途が異なります。
国試ポイント
コンピュータシステムにおける各コンポーネントや技術の基本的な役割、特にストレージの信頼性向上に関する知識が問われています。それぞれの選択肢がどのような機能を持つかを正確に理解しているかが重要です。
混同注意
コンピュータ関連の略語が多数提示されており、それぞれの略語が具体的に何を指し、どのような機能を持つかを正確に把握していないと混乱しやすいです。特に、性能向上と信頼性向上は異なる概念であり、これらを混同しないことが求められます。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、ハードディスクだけでなく、メモリ(ECCメモリなど)やネットワーク(冗長化構成)など、システム全体の信頼性向上技術について問われる可能性があります。また、各技術の具体的なメリット・デメリットや適用事例も確認すると良いでしょう。
関連知識
RAIDには様々なレベル(RAID 0, 1, 5, 6, 10など)があり、それぞれでパフォーマンス、冗長性、必要なディスク数が異なります。各レベルの特徴を理解しておくことが推奨されます。また、データバックアップや障害復旧(ディザスタリカバリ)といった、より広範なデータ保全戦略についても関連知識として重要です。