生ワクチンはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
麻疹ワクチンは弱毒化した麻疹ウイルスを用いる生ワクチンです。生ワクチンは、生きた病原体を弱毒化して接種することで、体内で病原体が増殖し、自然感染に近い形で免疫応答を誘導します。これにより、強力かつ長期的な免疫を獲得できるという特徴があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。麻疹ワクチンは、弱毒化した麻疹ウイルスそのものを使用する生ワクチンです。生ワクチンは体内でウイルスが増殖することで免疫を誘導するため、より強力で長期的な免疫が期待できます。
- 2. A型肝炎ワクチンは、不活化ワクチンに分類されます。ウイルスを不活化(感染性をなくす)して使用するため、生ワクチンとは異なります。正しくは:A型肝炎ワクチンは不活化ワクチンである。選びやすい理由:様々なワクチンがある中で、病原体の一部を使うものと、弱毒化して使うものの区別が曖昧な場合に選びやすい。混同注意:生ワクチンと不活化ワクチンの区別。
- 3. B型肝炎ワクチンは、組換えDNA技術を用いてウイルスの表面抗原のみを生成したサブユニットワクチンであり、不活化ワクチンに分類されます。ウイルス全体を使用する生ワクチンではありません。正しくは:B型肝炎ワクチンは組換えタンパクワクチン(サブユニットワクチン)であり、不活化ワクチンの一種である。選びやすい理由:肝炎ワクチンという括りで、A型とB型の製法の違いを意識していない場合に選びやすい。混同注意:生ワクチンと組換えDNAワクチン、不活化ワクチンの区別。
- 4. 肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌の莢膜多糖体を抗原とする多糖体ワクチン(一部は結合型ワクチン)であり、不活化ワクチンに分類されます。細菌そのものを弱毒化して使う生ワクチンではありません。正しくは:肺炎球菌ワクチンは多糖体ワクチン(または結合型ワクチン)であり、不活化ワクチンである。選びやすい理由:細菌性疾患に対するワクチンであり、生ワクチンも細菌性のものがあるため、混同しやすい。混同注意:生ワクチンと不活化ワクチン(多糖体ワクチン)。
- 5. 破傷風トキソイドは、破傷風菌が産生する毒素を無毒化したトキソイドワクチンです。菌体そのものではなく、毒素を用いるため、生ワクチンには分類されません。正しくは:破傷風トキソイドは毒素を無毒化したトキソイドワクチンである。選びやすい理由:トキソイドワクチンは感染症に対する重要なワクチンであり、ワクチンの分類を曖昧に理解していると選択肢として魅力的に映る可能性がある。混同注意:生ワクチンとトキソイドワクチンの区別。
国試ポイント
臨床検査技師国家試験では、ワクチンの種類(生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドワクチン、サブユニットワクチンなど)と、それぞれの代表的なワクチンおよびその特徴について問われることが多いです。特に、どのワクチンが生ワクチンであるかの識別は頻出の論点です。
混同注意
生ワクチンと不活化ワクチンの違い、特に具体的なワクチンの種類がどちらに属するか。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、選択肢に提示された各ワクチンの製法(生、不活化、トキソイド、組換えなど)を正確に判断し、生ワクチンに該当するかを確認します。
関連知識
生ワクチン: BCg、麻疹、風疹、おたふくかぜ、水痘、ロタウイルス、黄熱。不活化ワクチン: インフルエンザ、日本脳炎、ポリオ(IPV)、A型肝炎、B型肝炎、肺炎球菌、Hib。トキソイドワクチン: 破傷風、ジフテリア。