B細胞で誤っているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
コンカナバリンA(ConA)はTリンパ球特異的なマイトジェンであり、Bリンパ球の幼若化を誘導するものではありません。Bリンパ球の幼若化には、リポ多糖(LPS)などが用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. B細胞はMHCクラスII分子を介して、ヘルパーT細胞に抗原を提示する機能を持っています。正しくは:B細胞は抗原提示細胞です。選びやすい理由:T細胞やマクロファージが抗原提示細胞として有名であるため、B細胞の機能を見落としやすいかもしれません。混同注意:他の抗原提示細胞(樹状細胞、マクロファージ)との役割の違い。
- 2. B細胞は形質細胞に分化し、抗体を産生することで体液性免疫の中心的な役割を担います。正しくは:B細胞は体液性免疫に関与します。選びやすい理由:細胞性免疫と体液性免疫の区別があいまいな場合、混同する可能性があります。混同注意:細胞性免疫(T細胞中心)と体液性免疫(B細胞中心)。
- 3. 活性化されたB細胞は形質細胞(抗体産生細胞)へと分化し、特異的な抗体を大量に産生します。正しくは:B細胞は抗体産生細胞に分化します。選びやすい理由:B細胞そのものが抗体を産生すると誤解していると、この選択肢を間違える可能性があります。混同注意:B細胞と形質細胞(抗体産生細胞)の違い。
- 4. 末梢血中のリンパ球の大部分は約70-80%がT細胞であり、B細胞は約10-20%とT細胞よりも少ないです。正しくは:血中のB細胞の分布はT細胞より少ないです。選びやすい理由:リンパ球全体の構成比に関する知識が不足している場合、迷う可能性があります。混同注意:末梢血中のリンパ球サブセット(T細胞、B細胞、NK細胞)の比率。
- 5. 正解。コンカナバリンA(ConA)は主にT細胞を刺激して幼若化を誘導するマイトジェンです。B細胞の幼若化には、主にリポ多糖(LPS)やPWM(ポークウィードマイトジェン)などが用いられます。正しくは:コンカナバリンA(ConA)ではなく、リポ多糖(LPS)やPWMなどがB細胞の幼若化を誘導します。選びやすい理由:マイトジェンの種類とその作用対象細胞が混同しやすいため、間違って選んでしまう可能性があります。混同注意:各マイトジェン(PHA、ConA、PWM、LPSなど)が主に刺激する細胞の種類(T細胞、B細胞)。
国試ポイント
Bリンパ球の基本的な機能、役割、および各種マイトジェンの作用対象細胞を正確に理解しているかを問う問題です。特に、マイトジェンとその作用細胞の組み合わせは頻出です。
混同注意
T細胞とB細胞の機能の違い、特に抗原提示能力、免疫応答の種類、および各種マイトジェンのターゲット細胞。
次に同じ論点が出たら
T細胞に関する誤っている記述はどれか、あるいは特定の免疫細胞の機能に関する問題が出た際に、それぞれの細胞がどのようなマイトジェンに反応するかを再度確認する。
関連知識
T細胞の機能(細胞性免疫、ヘルパーT細胞、キラーT細胞)、マクロファージや樹状細胞の抗原提示機能、免疫グロブリンの種類と機能、リンパ球の分化・成熟過程。